この記事では、ニュージーランド国内で盗難被害にあったときの対処法について解説します。
大事なものを海外で盗まれたとなると、日本国内以上に大変ですよね。
まず落ち着いて、記事の内容の通りに行動していってください。
まずは警察に連絡しよう
ニュージーランドの警察へは「111」で通報できます。
警察も救急もすべて「111」なので、オペレーターに「Police, please」と伝え、警察につないでもらいましょう。
状況を説明しよう
まずは、警察に被害を説明しましょう。
My ○○ was stolen.
「わたしの〇〇が盗まれました。」
○○へは、実際の被害に応じて次のような単語を入れてください。
- car (車)
- wallet (財布)
- card case (カードケース)
- smartphone (スマホ)
- passport (パスポート)
警察への質問に答えよう
通報を受けたら、警察からもいくつか質問をしてきます。
捜査を適切に行うため、また被害を正確に把握するために必要な質問ばかりです。
しっかり落ち着いて答えましょう。
質問と回答例を一緒に載せておきます。
👮When was it stolen?
「いつ盗まれましたか?」
👩Between 8 pm and 10 pm.
「午後8時から10時の間です。」
👮Where do you think it was stolen?
「どこで盗まれたと思いますか?」
👩I think it was stolen at a bar.
「バーで盗まれたと思います。」
👮Why do you think it was stolen?
「どうして盗まれたと思うのですか?」
👩Because I used my credit card at the bar just before 8 pm, and I realised my wallet is gone around 10 pm.
「8時前にそのバーでクレジットカードを使って、10時ごろに財布がないことに気がついたからです。」
警察官もいろいろ質問してきますが、なにもあなたを疑っているわけではありません。
ただ事態を整理したいだけですので、「どうしてこんなに質問されなきゃいけないんだ!」と感情的にならず、冷静に受け答えしてくださいね。
レファレンスナンバーを発行してもらい、捜査を待とう
ひと通り質問が終わったら「レファレンスナンバー」という番号を教えてもらえます。
捜査の状況を確認したり、新しい証拠を提出したりするのに必要な番号です。
間違えずにメモしておきましょう。
あなたのメールアドレスを伝えれば、被害届の控えと一緒にレファレンスナンバーを送ってもらうこともできます。
おつかれさまでした!
ここまでくれば初期の通報は完了です。
盗まれてしまったもの別の対処法
被害の内容によっては、自分でさらに手続きをしなければいけない場合があります。
警察への通報以外に必要な対処について、さらに詳しく説明していきますね。
クレジットカード類が盗まれた場合
すぐに発行元へ連絡し、カードの停止手続きを取りましょう。
ニュージーランド国内の銀行で発行されたものについては、スマホアプリから自分で停止できるものもあります。
主要銀行の「カード停止」「再発行」手続きに関するリンクを下にまとめておきますね。(※すべて英語です)
もし不正利用されてしまった場合は、使われた時刻と場所がわかる取引履歴を送ってもらいましょう。
警察に提出すると、証拠として取り扱ってもらえます。
念のため、被害にあってから1日〜2日の間はカードの利用明細を確認するようにしましょう。
もし身に覚えのない支払いがある場合は、再度発行元に連絡してください。
ニュージーランドの運転免許証が盗まれた場合
「AA Center」など、免許証の発行を取り扱っている施設に行くと再発行してもらえます。
再発行の手数料がNZ$40ほどかかりますので注意してください。
その場では仮免許証の発行となり、新しい免許証は一週間ほどで郵送されてきます。
Kiwi Accessカード(旧+18カード)が盗まれた場合
ニュージーランドで簡単に発行できる身分証明書の「Kiwi Access」カード。
こちらでは、すでに発行されたカードの無効化などの手続きは行っていません。
盗まれたことを警察に通報すればそれでOKです。
パスポートが盗まれた場合
すぐに近くの日本大使館または領事館に連絡してください。
パスポートの再発行手続きを行う必要があります。
帰国の予定日が迫っている場合は「帰国のための渡航書」を発行してもらわなくてはなりません。
各大使館・領事館への連絡先は、各ホームページを参照してください。
現金が盗まれた場合
現金の場合は残念ながら、使われずに戻ってくることを祈るくらいしかできることがありません……
ニュージーランドはキャッシュレス社会なので、現金がなくても普通に生活できます。
盗難のリスクを考えても、あまり多額の現金は持ち歩かないのがよいでしょう。
まとめ 〜トラブル時こそ、まずは落ち着こう〜
最後に、今回の記事で紹介したことをもう一度まとめておきますね。
- 「111」で警察に通報しよう
- 被害の状況を正確に伝えよう
- レファレンスナンバーを発行してもらおう
- 盗まれたものに応じて関係機関に連絡しよう
大事なものが盗まれたときのショックは大きいですけど、まずは落ち着きましょう。
冷静に対応すれば被害を最小限にとどめることができますし、盗まれたものが返ってくる可能性も高まります。
ニュージーランドは比較的治安のいい国ですが、日本に比べると置き引きなどの犯罪は起きやすいです。
防犯が何より大切ですから、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしてくださいね。