ちなみに初っ端からですが、いろいろと変更されたビザのお話については、つい先日PINがまとめてくれた記事がありますので気になる方はそちらをどうぞ。
今回は、海外からニュージーランドへ帰ってきた人たちが必要な隔離についてのお話です。
なかなかこの情報を使う人は多くないかもしれませんが、今回調べる機会があったのでまとめておくことにしました。
もしニュージーランドに居る人がやんごとない事情で日本に一時帰国せざるを得なくなった時や、現在ニュージーランド居住権・永住権や市民権を持っていて海外に滞在している人が、どうしてもニュージーランドに戻らざるを得なくなった場合は参考にしてください。
なお、情報はすべて2020年9月現在のものであり、年の表記は特に記載がない場合は2020年を指します。情報を利用する場合は、必ず最新のものを確認するようにしてください。
covid-19隔離情報専用サイト
まず、こんなサイトがあることすら知りませんでした。
実際必要にならないと探さないですからね。
Managed isolation and quarantine
ニュージーランドに入国する際の情報や隔離についての情報がまとめられています。
今回の記事はほぼすべて、こちらのサイトとこのページに掲載されているリンク先からの情報を基にしています。
ちなみに managed isolation は、ニュージーランド政府の管理下で行われている施設を利用した隔離対応のことを指しています。
こちらを利用するのは covid-19の症状はないけれど発症リスクがある人 です。
また quarantine は、上記とは別で covid-19と診断された人、発症の疑いがある人、濃厚接触者などcovid-19に直接かかわりがある人を収容する隔離 のことを指しています。
当たり前ですがどちらも新しい使われかたで、最適な日本語に訳すのが難しいため(国策隔離とか検疫隔離…と書くとかなり固い表現ですね)、ここではメインのトピックとなるmanaged isolationについて、単に 隔離 と表記します。
ニュージーランドに入国できる人
現在、特に申請なくニュージーランドに入国が認められているのは
のみです。
それ以外でも重大な目的があると認められた場合は、旅行許可を申請することが出来ます。
隔離までの流れ
船でニュージーランドに入国する人は一部に限られると思うので、ここでは飛行機での入国のみ説明します。
- マスク着用が義務付けられています(降機時に支給されます)
- 今後の流れについて説明があります
- 検温などcovid-19の症状がないかの検査を受けます
- 症状がある場合、検査で疑わしいケースだった場合は quarantine 施設に移動します
それ以外の場合は隔離施設に移動します - 隔離施設は到着時に指定されます(通常同じ飛行機の人たちが同じ施設になります)
これはオークランドに限らず、近隣の都市の可能性があります - 部屋に到着したらマスクを外してOKです
近隣都市の隔離施設に入った場合は、送迎は政府負担で行われるため、隔離終了後に到着空港までの交通手段も提供されるようです。
ただし、その空港以外に行く場合は自費で手配する必要があります。
ちなみにサイトには 持ってくるべきもののリスト もあり、服や洗面道具の他、暇つぶしできるものを用意するよう記載されていました。2週間もいることなりますからね。
隔離はホテルを利用しているのでFree TVとWi-Fiは用意されているそうです。
食事は3食とも支給されますが、味の方は噂によると施設による当たり外れが大きいとか大きくないとか。日本人としては和食が食べたくなることもあるでしょうし、持ち込める範囲で食べ物の用意もした方が良いのかもしれませんね。
隔離に必要な料金
一番気になるのがこの項目でしょう。
ニュージーランドはしばらくの間は隔離を国費で賄っていましたが、莫大になる費用の一部回収、及び公平性を期すため、現在は隔離の料金は利用者負担となっています。
1人目
年齢に関係なく $3,100
2人目以降
大人 (18歳以上) $950/人
子供 (3歳以上17歳以下) $475/人
乳幼児(3歳未満) 無料
※ただしすべて同室の場合。
別室の場合はまた1人目からの起算となる
料金を支払うべき人
以下の人たちが料金を支払う対象となります。
現時点で入国する人はほぼ全員が対象ということですね。
料金の免除
以下のような事情がある場合は、申請することでそれぞれ個別に検討され、認められた場合は料金が免除されます。
免除を申請したい人は申請書への記入と共に、それぞれのケースに対応した証明となる書類や手紙などの提出が必須となります。
請求と支払い
料金は隔離施設からの退所後に請求書が送られてきます。
通常支払いの締切は90日以内で、口座振替かインターネットバンキングで支払えます。
一日も早く日常が戻りますよう
もしこの情報が必要になった方がいたら、その方に届きますように。
実際に隔離生活を送った方の体験談なども是非お寄せください。
でもそれよりなにより、やはり隔離が必要ない日が一日も早く来てほしいですね。
また何か変更などがあったら、こちらもアップデートの予定です。