僕は2019年の4月に、ニュージーランドでレーシック(視力回復手術)を受けました。
手術前の視力は裸眼で0.01しかなかったんですが、無事1.0まで回復しました!
海外で手術を受けるってなかなか勇気がいりますよね。
でも事前にしっかり下調べをしておけば怖くありません。
この記事では、ニュージーランドでのレーシック手術について詳しく解説していきます!
- ニュージーランドでレーシック手術を受ける安全性
- 費用はいくらかかるのか
- 手術前後のリアルな体験談
どんな手術を受けたのか?
すみません、さっそくですが訂正です。
記事タイトルではわかりやすく「レーシック」という言葉を使いましたが、実際に僕が受けたのは「スマイル(SMILE)」という手術です。
レーシックもスマイルも、どちらも視力回復手術であることには変わりありません。
しかし、「スマイル」のほうがレーシックよりも安全であると言われています。
その理由は、手術で影響を受ける部分がレーシックに比べて格段に小さいからです。
レーシックは、角膜の表面を削ってめくり、内部をさらに削ってから角膜をもとに戻す、というやり方です。
わかりやすく言いかえると「目に大きく切り込みを入れる」ことになります。
一方「スマイル」では、目の表面に鉛筆の芯ほどの大きさの穴(直径2mm)を開けるだけです。
このため、ドライアイなどの後遺症も発生しにくいとされています。
ニュージーランドで手術して大丈夫なの?
視力回復手術には、大がかりな設備に加えて、かなり高度な技術が要求されます。
そんな大事な手術をニュージーランドなんかで受けていいの?って不安になりますよね。
でも安心してください。
レーシックの歴史は、日本よりニュージーランドのほうが長いんです。
日本でレーシックが認可されたのは2000年です。
しかし、ニュージーランドではそれより5年も早い1995年に最初のレーシック手術が行われています。
医療先進国と言われる日本ですが、レーシックをはじめとする視力回復手術に関しては、ニュージーランドの技術を信じて大丈夫ですよ。
手術の費用はいくらかかる?
残念ながら、ニュージーランドでの視力回復手術は日本より高額になります。
費用はクリニックによって異なりますが、僕の場合はクライストチャーチで「スマイル」の手術を受け、両目で合わせて6900ドル。
1ドル70円で計算すると、日本円でおよそ56万円かかりました。
オークランドなど他の都市にあるクリニックの情報も調べましたが、だいたい両目で6000ドル(約42万円)以上するところが多いようです。
日本だと40万円以下でできるところが多いので、数万円〜10万円以上は多くかかることになりますね。
通常の「レーシック」手術だと、日本では10万円以下でできちゃうクリニックもあります。
同じ手術をニュージーランドで受けると30万円〜40万円はかかりますから、3倍〜4倍です。
だからといって「一時帰国のときに日本でレーシック受けて帰ってこよう!」と考えるのは危険です。
レーシックを受けてから3ヶ月ほどの間は、定期検診を受ける必要があります。
万が一感染症にでもなったり、深刻な後遺症が出たりしたら大変ですからね。
スムーズな診療のためにも、同じクリニックで手術から定期検診まで行ってもらうのが安心です。
ということで、日本に3ヶ月以上帰国できる人であれば、日本でレーシックを受けたほうが費用を安くおさえられるのでオススメです。
仕事などの理由でそんなに長い間日本に帰るのは無理!という人は、迷わずニュージーランド国内で手術を受けたほうがよいでしょう。
手術前後のリアルな体験談を語ります
では「どうしてもニュージーランドでレーシックを受けなきゃいけないんだ〜」というあなたのために、僕が実際に手術を受けたときの様子を写真付きでご紹介しましょう!
ちょっと長くなりますが、これさえ読めば手術前後のイメージがはっきりして、恐怖や不安がなくなるはずですよ。
わたくしこれからレーシック手術を受けてまいります。さらば眼鏡 pic.twitter.com/CwVcYAmpnp
— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) April 3, 2019
手術を受けた「Fendalton Eye Clinic」の前で記念撮影。
この数時間後には裸眼生活がスタートすることになります。
いきなり手術当日から話が始まっていますが、事前にきちんとカウンセリングを受けています。
目の状態や近視の強さによっては、「スマイル」ではなく「レーシック」やほかの手術を勧められることもあるようです。
僕の場合は「スマイル」で矯正できる範囲だったので、そのまま「スマイル」の施術をお願いしました。
なお手術する前日はお酒を飲んじゃだめとか、いろいろと制限があるので注意です。
手術前にはシャワーキャップ的なものをかぶせられます。
髪の毛が飛んで、目に入ったりしないようにですかね。
メガネの内側に顔の輪郭が入り込んでいることからわかるように、僕はほんとにド近眼だったのです。
手術前に鎮静剤飲みますか?と言われたのでもらってみた。
さっそく頭がぼーっとしてきている。
これ飲んだら24時間は運転しちゃいかんらしい。さもありなん— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) April 3, 2019
手術前に「鎮静剤飲みますか?」と勧められたので一応もらっておきました。
服用後24時間は運転禁止と言われてますが、どのみち視力回復手術の直後は運転できるような状態じゃないってことが後ほどわかります。
いよいよ「スマイル」手術が始まります
手術室内部の様子は撮影できなかったので、記憶を頼りに再現してみます。
まず手術室に入ってびっくりしたのは、カフェみたいに音楽がかかってること。
患者さんが緊張しないように、いろいろ気をつかってるのがわかります。
看護師さんに「好きなアーティストとかいます?」と聞かれたので、「エド・シーラン」と回答。
別にエド・シーランがとりわけ好きではなく、ほかに洋楽の歌手が思いつかなかっただけです。
こうしてエド・シーランを聞きながらの手術になりました。
手術台に乗せられ、麻酔の目薬を点眼されます。
このおかげで手術中はまったく痛みを感じません。
特殊な器具で頭を固定され、次に右目のまぶたも固定します。
目を閉じられないのはキツイんじゃないかと想像してましたが、ぜんぜん大丈夫でしたね。
麻酔がよく効いてたからかな?
そのまま、CTスキャン的な大きな装置の中へ入れられます。
(このあたり0.01の視力で見ているので、細かいところはよくわかりません)
ちょうど視線の真上に緑色のライトがあり、そこを見つめるようにと指示されます。
ライトのところからレーザーが照射されるってわけですね。
レーシックやスマイルで使われる機械は精密に制御されていて、ちょっとでも頭を動かしたりすると即座に全機能をストップさせるそうです。
なので、万一の事故が起こる確率も極限まで低くなっています。
さて、いよいよレーザーが目に照射されてきます。
「スマイル」手術の第1工程として、目の表面に傷をつけることなく、内部に細かい泡を作って組織を切り取っているところです。
突然視界が真っ白になって、なんにも見えねーって感じ。
遠くに緑のランプが光ってるのがうっすらわかる程度です。
30秒くらいでレーザー照射が終わったのち、機械からいったん体を出されます。
ここからは目の表面に小さな穴を開け、切り取られた組織を抜き取る工程に移ります。
この工程が一番気持ち悪かったですね……
ドクターがなにかの器具を眼球に突き刺してぐりぐりやってるのがわかるんですけど、目玉の中の触っちゃいけないところを触ってる感覚があるんで薄ら怖かったです。
とはいえ、もちろん痛みはまったくないので安心してください。
同じことを左目でもやって手術は終了。
全体で30分もかからなかったんじゃないかと思います。
手術後は目がヒリヒリします
手術直後でも、裸眼で歩けるくらいにはなっています。
見た目には目がちょっと赤くなってるくらいですね。
術後の目は光に敏感になっているので、控室の照明は暗めにしてあります。
帰宅できる状態になるまで、ここで30分ほど待機です。
手術直後。
「日光がかなりまぶしく感じられるので注意してくださいね〜」と言われたがほんとにまぶしくて目を開けられなかった。自撮りしたら仏像みたいな顔になった pic.twitter.com/zcZXWuDLT6
— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) April 4, 2019
はい、外に出てみたらこのとおり。
もう太陽がまぶしすぎて目が開けられませんでした。
おとなしくタクシー呼んで帰りました。
手術のあとは目がヒリヒリしてとても開けられず、寝るしかありません。
まだ視力も完全には回復しておらず、0.5くらいかな〜といった印象。
ちゃんと回復するのかな、と小さな不安を抱えながら床につきました。
翌日には視力が1.0に! 4日後から出勤できます
次の日の朝、目が覚めて驚いた。
メガネ無しで世界がくっきりと見える!
中学生のころから、ずっとぼんやりした視界の中で生きてきた自分にとってこれは衝撃でした。
もう朝起きてメガネを探さなくていい!
レンズの汚れを気にする必要もない!
風呂場でシャンプーとリンスを間違えることもない!
めちゃくちゃ興奮しましたね。
視力回復手術の術後検診に行ってきました。
裸眼で0.01〜0.02程度の視力だったのが1.0にまで回復してる!左目は若干の遠視ぎみ。
これも日にちを経るごとに改善されていくそうです。— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) April 5, 2019
このツイートのとおり、視力が0.01→1.0まで見事に回復。
まだ見え方に不安定なところはあるものの、日常生活には支障ない程度になりました。
手術から4日経って、オフィスに初出勤したときの感想はこちら。
今日は視力回復手術後初めての出勤。
まだPCの画面をじっと見るのにはなれない感じ。
若干のドライアイもあって目薬が必要だけど、これは想定内ですね。あんまり目を酷使するのはよくなさそうなので、今日も早めに寝ます〜。
— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) April 8, 2019
パソコンを使っての仕事は、まだ本調子でなかったですね。
近くにピントを合わせるのが難しいのとドライアイの症状があったせいで、じっと画面を見つめると疲れる感じ。
でも1週間も経つ頃にはかなり症状が落ち着いて、問題なく仕事ができるようになりました!
「スマイル」手術を受けてから1年近くが経ちますが、後遺症もなく毎日快適な生活を送れています。
ニュージーランドで視力回復手術を受けるという方がどれくらいいるかわかりませんが、この記事がそんな数少ないあなたの参考になれば幸いです。
最後に、僕が手術を受けたクリニックの詳細を貼っておきますね。
【Fendalton Eye Clinic】
場所: 10 Otara Street, Ilam, Christchurch
Web: https://lasik.co.nz/