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ネルソン空港 使い方から楽しみ方まで徹底解説!

南島の北端近くにあることから「Top of South」と呼ばれるネルソンは、コンパクトにまとまった住みやすい都市です。

3つの国立公園に囲まれているだけでなく、芸術の町としても知られ地域には多くのギャラリーも点在しています。また、ワイナリーやブリュワリー、カフェの焙煎所も多く、楽しみに満ち溢れているところです。

今回はそんなネルソンにやってくる際の玄関口、ネルソン空港について徹底解説します!

ネルソン空港の見取り図

ネルソン空港は2018年10月に新しい建物になって再オープンしました。その後、2019年11月に搭乗カウンター部分が増設され約2倍の大きさに。それでも他の大きな空港に比べるととても小さな空港です。

分かりやすく写真一枚で主要部分すべてを説明できてしまいます。こちらをご覧ください。(この模型はネルソン空港内に設置されているので本物も見ることが出来ます)

以上!と言って解説を終わりにしてもいいくらいシンプルです。
でも、それだとさすがに記事として成り立たないので、各場所を写真付きでご紹介していきましょう。

ゲート~町への移動

飛行機が着陸した後、飛行機からゲートまでは歩いて移動します。

大事なことなので二度言います。

歩きます。

タラップを降りて地面を歩くのですが、その際は携帯電話の使用が禁止されているので、写真などを撮ることは出来ません。
写真を撮りたい人は遅めに降りて機内から歩いている人を撮るか、早めに降りてターミナルから撮るのが良いと思います。

到着(出発)ゲート

ゲートは写真にもある通りたった一つ、出発も搭乗も同じ場所からになります。
初めて飛行機を降りて歩いてくると出発ゲートから出ようとしてしまう人もいますが、中からは扉が開かないようになっています。
もし周りに人がいなくても、落ち着いてゲート奥からは向かって左の扉から出ましょう。

ゲートを出ると空港のほぼ1/3が見渡せます。
出てすぐ左に見える茶色の小屋は忘れ物などを保管してある場所です。
右側の白い壁はWayfarer Caféの裏側になります。

左側の壁沿いが荷物の引き取り場所になります。一ヶ所です。
便名確認の場所などはありません。

実はここ、2019年10月まではチェックインカウンターがあり、荷物は外に運ばれていました。
旧ネルソン空港でも荷物は外だったので、初の室内引き取り所になります。

左手奥がトイレなので、荷物が出てくるまでの間に済ませておきましょう。
空港内のトイレは今のところココだけです。

左手に見えるのがWestpacのATM。ATMもココしかありません。またToiletの看板横にはパンフレットが並んだ棚があります。ココし(以下略)

中央のクリスマスツリーは12-1月限定の飾りです。その奥、正面が出口になっています。

ネルソンへの移動

空港からネルソンまでの移動で一つ注意すること。それは
バスや電車など公共の交通機関はないということです。

知り合いにお迎えに来てもらう以外、
町に出るには
・スーパーシャトル
・タクシー
・レンタカー
のどれかを使うしかありません。

スーパーシャトル

一番お手軽な方法がこちらになるでしょう。

大きな荷物でも後ろに積めるので安心ですし、宿泊施設のすぐ前まで連れて行ってくれるのもありがたいところです。

車体には町まで$10と書いてありますが、人数と荷物の個数によって値段が変わるので、ウェブサイトで1人分/荷物1個の事前予約をすると$15と表示されます。
なお、ネルソン以外の場所を指定すると$20~となります。

ただし、時間や混み具合によってはShuttleが空港にいないこともありますので、早く確実に町に向かいたい方は、飛行機の便名を含めた事前予約をお勧めします。

タクシー

扉を抜けてすぐ右がタクシー乗り場です。
写真は逆から撮っていますので、Arrivalと書かれた扉のすぐ左になります。
車が並んでいるところですね。

家族やグループなどで一台を専用で使えるのが魅力です。
また、距離によってはスーパーシャトルよりもタクシーの方が安くなる場合があります。
こちらも時間によってはタクシーが居ないことがありますので、心配な方は予約をお勧めします。

レンタカー

上記写真の右側がレンタカー会社のプレハブです。正面から見るとこのように見えます。

向かって左側(空港から近い)順に
・Europcar
・New Zealand Rent A Car
・Hertz
・Thrifty
・AVIS

・Budget
と並んでいます。

もしこれ以外のレンタカー会社で予約をされた場合は、迎えの車が来てレンタカー事務所まで移動する場合がほとんどです。
予約の際にきちんと確認しておきましょう。

つい先日2020年1月に、将来的には同じ場所できちんとした建物に生まれ変わります、と市長からコメントがありました。ただし完成時期は未定です…。

搭乗手続き~搭乗

搭乗手続きカウンター

ネルソン空港を出発する場合は、出発口(外から向かって左の扉)を抜けるとすぐに搭乗手続きカウンターがあります。

中は繋がっていますし一目で見渡せますので、もしスーパーシャトルやタクシーが到着口についても慌てず、外でも中でも好きな方から移動しましょう。

ただし、もしこんな建物の前で下ろされたら要注意!

実はネルソン空港はニュージーランド航空だけでなく「サウンズエアー」「オリジンエアー」という、小さな航空会社も就航しており、こちらは「オリジンエアー」(と貨物輸送など)用の建物なのです。

レンタカー会社やシャトルはたまにここで下ろすことがあるそうです。

2020年1月現在工事中なのでちょっと見た目は寂れていますが、正面にはメインビルディングが見えています。
まっすぐ進んで最初の入り口から入れば、搭乗手続きカウンターはすぐそこです。

入口から入るとカウンターはこんな風に見えています。
残念ながらJetstarが2019年11月に撤退してしまったため、現在一般の方たちはだいたい黒いニュージーランド航空のカウンターに直行することになると思います。

搭乗手続きを済ませ、荷物がある人はそのまま荷物を預けます。
ちなみにニュージーランド航空は、受託荷物(預け荷物)は23kgまで、手荷物(機内持ち込み)は7kgまでとパソコンバッグなどの小さな手荷物のみとなっています。特に受託荷物は当日カウンターで1kg以上の超過が判明すると、1万円以上取られてしまいます。

空港にも秤はありますので、預ける前に必ず計量、もし超えることが分かっている場合は事前に購入した方がかなり安くなりますのでそちらの申込をお勧めします。

前払い追加手荷物の申込はこちらから
ニュージーランド航空(日本) https://www.airnewzealand.jp/prepaid-extra-bags
Air New Zealand (New Zealand) https://www.airnewzealand.co.nz/baggage

手続きがすべて済んだら、後は搭乗を待つばかりです。ルーラルと呼ばれる小さな規模の地方空港なので、セキュリティチェックはありません

この後に紹介するカフェやショップで最後のネルソンを楽しんでください。

搭乗

到着時のゲートと同じところから出発します。自分たちの行き先の空港から来た飛行機が折り返す形が多いので、到着便が遅れるとそのまま出発便も遅れます。
不安になったらアナウンスや掲示板を確認するとよいと思います。

搭乗は基本的に一度に一便なのであまり迷うこともないかと思いますが、夏などの繁忙期やスケジュールが乱れた時などは、まれに同時に二機への搭乗が行われることがあります。
その場合は入口にこのような掲示が出ますので、自分の乗る便名を確認してからゲートを通るようにしましょう。
(万が一違う飛行機に乗ろうとしても入口でフライトアテンダントさんに止められるはずですが、もしそこで止められず席も空いていたら…)

カフェ・ショップ全紹介!

2020年1月現在、空港にはカフェが2ヶ所、バーが1ヶ所、ショップが1ヶ所あります。

写真左手(搭乗手続きカウンター側)から
・McCashin’s Bar(バー / レストラン)
・Wayfarer Café(カフェ / レストラン)
・Sublime Coffee(カフェ) 写真では見えませんがThe Nelson Storeの左隣です。
・The Nelson Store(ショップ)
です。

McCashin’s Bar

スーパーでも買えるStoke BeerやRochdale Ciderを作っているMcCashins Brewery直営のバーレストランです。
新しい搭乗手続きカウンターが誕生した2019年11月から営業を開始したので、この中では一番新しいメンバーですね。ようやくお酒が飲めるようになった!と喜んだ人たちも多かったとか。

ネルソン出発前に最後にクラフトビールやサイダーを味わいたい方は是非こちらに。

ただし、先日確認したところ、食事メニューはほとんどWayfarer Caféと同じでした。というよりも、多分、Wayfarer Caféで作っています…。
キッチン的な場所は裏にありそうなので、将来的に違うメニューが楽しめるようになるといいですね。

Wayfarer Café

McCashin’s Barが出来るまではきちんとした食事が出来る唯一の場所でした。

朝はワッフルやエッグ&トーストなども食べられますし、サラダやパイなどキャビネットフードも充実しています。
飲み物もコーヒー以外にお茶やジュースなども揃っていますので、アルコール抜きでゆっくり時間を潰したいとき、家族連れで食事をしたいときなどはこちらがお勧めです。

Sublime Coffee

ネルソン市内で自家焙煎しているカフェの出張版です。このカフェだけは到着口入ってすぐのところに店を向けており、到着する人たちを待つ間に軽くコーヒーを楽しんだりも出来るようになっています。

コーヒーだけならこちらが本格派、そして実はWayfarer Caféよりも安く飲めたりします。少しですがスイーツなども置いてありますよ。

The Nelson Store

お土産屋さん兼ショップですが、名前が示す通りネルソン / タスマン地域の地元のものを多くそろえています。

スーパーでおなじみPic’s Peanut Butter(ピクス・ピーナツバター)やProper Crisps(プロパー・ポテトチップス)は、もちろんのこと(両方ともネルソンがふるさとなんですよ!)、蜂蜜やチョコレート、スキンケア製品なども地元で作られたものがたくさん並んでいます。
中には、マーケットでしか買えないようなものも。

空港価格なので通常よりお値段は張りますが、最後の買い忘れや思い出に見てみると楽しいと思います。

おまけ:電源の場所

現代人にとって何より大切といっても過言ではないインターネット。
出発時や到着時にスマホの電池が切れそう!などという旅人のために、充電できるテーブルが用意されています。
(柱にあるコンセントから充電している人もいますが、基本的には推奨されていません)

テーブルは
・McCashin’s Bar
・Sublime Coffee
の前に2つずつ

右のようなコンセントが2ヶ所ずつ設置されています。USBの差込口も2ヶ所あるので、変換プラグを持っていない人も使えますね。くれぐれも譲り合って使いましょう。

以上、ネルソン空港の徹底解説をお届けしました。これで初めて来る時も安心!…のはず。

「完全」ではないのは、駐車場の種類や使い方、もう一つの建物の中身、そして空港近くにあるウォーキングコースなど、まだまだ解説し足りないところがあるからです。

ネルソン空港をもっと知りたい!という方は、是非リクエストしてくださいね。

ABOUT ME
りうか
南島、ネルソンの隣のタスマン地方に住んでいます。2002年にニュージーランドに出会い紆余曲折の末、2017年に移住。永住権保持。元留学エージェント。ニュージーランド公認の運転教習と旅客輸送の資格を保持し、車旅サービスのmākohaというサービスを始めました。 料理が好きで、好きなものを好きな時に食べるためにいろいろ自分で仕込めるようになってきました。