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【教育】ニュージーランドの資格枠組み

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こんにちはー!PINのけんですー!

この前くしゃくしゃになった封筒を受け取ったら……卒業証書!「折り曲げ厳禁」って書かれていてもぐしゃぐしゃにされているところが凄くニュージーランドっぽい。

しかも不在票も入ってなくて半ば行方不明になっていたところを、オンラインで買ったゲームソフトを受け取りに行ったら偶然救出出来たという。

課題をしていたらこの記事に繋がったんですねぇ。

【急な体調不良】White Crossのお話かかりつけのクリニックが休みの日に病気になってしまったり、怪我をしてしまったら!? 救急車を呼ぶほどでもない、というような時は困ってしまいますよね。 そういう時はWhite Cross!...

ということで、晴れて2回目の大学院への入学切符も貰えましたー♪

さて、ポストグラデュエートサーティフィケート(Postgraduate Certificate)はレベル8という学位レベルで、その後続く大学院のマスター(Masters)はレベル9にカテゴライズされています。内緒でレベル8と同時進行で勉強していたグラデュエートディプロマ(Graduate Diploma)はレベル7となっています。

ニュージーランドの資格レベルの話で「?」となってしまう人も多いので、今回はその説明です

New Zealand Qualification Framework (NZQF)

移住を目指している方や留学を考えている方が良く目にするのが、このNZQFという単語。これはニュージーランドの資格の枠組みで、レベル1からレベル10まで分かれています。

レベル1から3が基礎教育の内容となっていて、レベル4から専門的になっていきます

学校を卒業した後に申請可能となるPost-study Work Visa(ポストスタディワークビザ)はレベル4からになってるよね!

各レベルで勉強する内容の深さに加えて、「クレジット」という単位があり、1クレジットにつき10時間程度の勉強が目安となっています

大学レベルだと、1つの科目につき15クレジットが一般的だね。

レベルや学位により卒業(資格取得)に必要な合計クレジット数が異なります。

例えば、レベル1の項目には

Credit requirements
This certificate is listed at level 1 and must comprise a minimum of 40 credits at level 1 or above.

と書かれていて、レベル1以上の内容で最低40クレジットが必要であることが読み取れます。

レベル1から3

レベル1から3の資格は、日常で活用できる読み書きや計算等を含む基礎的な内容が軸となっています。

レベル3で英語を教えている語学学校もありますね!

レベル4

レベル4は、日本の専門学校に相当し勉強する内容がより専門性が増していきます。

長期人材不足分野(Long Term Skill Shortage List)でWork to Residence Visaを申請が可能となる職業で有名なシェフは、このレベル4が必要となります。

レベル5

レベル4の内容を更に掘り下げ、専門性を増した資格がレベル5です。

サティフィケート(Certificate)とディプロマ(Diploma)があり、学校へ通う期間が異なります

ディプロマの方が必要なクレジットが多い分通う期間が長くなるんです。

ちなみに、保険や投資関係のファイナンシャルアドバイザーになるのに必要な学位もこのレベル5です

ファイナンシャルアドバイザーは、実は求人も多く年収も高めなのでこの職業でのワークビザや永住権(レジデンスビザ)取得者もちょこちょこいるのも特徴です。

レベル6

レベル6にもサティフィケート(Certificate)とディプロマ(Diploma)があります。

内容は大学1年生レベル程度となり、取得に更なる専門知識が求められる資格です。

レベル5とレベル6を続けて教えてる学校も多いよね。

科目によっては大学1年生レベルの内容となるので、大学によってはここで取得した資格を大学1年生の単位に置き換える、クロスクレジットも可能です。

レベル7

レベル7から少し複雑になってきます。

レベル7には、

  • レベル5以上とレベル7の科目で構成されているディプロマ
  • サティフィケート(一般的に半年間のコース)
  • 学士に相当するバチェラー(Bachelor)(一般的に3年間)
  • グラデュエートディプロマ(Graduate Diploma)(一般的に1年間)

の4種類があり、卒業に必要なクレジット数によりこの4つに分かれています。

「そもそも同じレベル7なのに何でこんなに分かれてるんだー!」

と思う人もいるよね。

基本的にはレベル7はバチェラーを指します。

一般的にレベル7のグラデュエートディプロマやサティフィケートは、既にバチェラーの資格を持っている人が新たな分野で大学レベルの知識を勉強したい時に通うコースです

例えば、統計学で学士の資格を持っているAさんが、「大学院で英文学を勉強したい!」と思い立ったとします。既に学士を持っているので新たにバチェラーに通う代わりにグラデュエートディプロマを勉強し、その次のレベルへと進むことが可能となります。

レベル8

レベル8は大学を卒業した後の資格なので、ポストグラデュエート(Postgraduate)という枠となります。

修士の1つ前の学位で「準修士」という学位に相当します

レベル8には

  • バチェラーオナーズ(Bachelor Honours Degree)
  • ポストグラデュエートサティフィケート(Postgraduate Certificate)
  • ポストグラデュエートディプロマ(Postgraduate Diploma)

の3つがあります。

中でも、バチェラーオナーズはちょっと違った扱いなんです。

これはバチェラーで好成績を修めた学生にだけオファーの来る特殊な1年コースなんです

このコースで更に優秀な成績を収めると、レベル9のマスターを飛ばしてレベル10の博士課程に進むことが出来ます。

ポストグラデュエートサティフィケートとポストグラデュエートディプロマは、上記と同様に卒業に必要なクレジット数が異なります。

ちなみに、ポストグラデュエートサティフィケートは大学時代の専攻とは異なる分野でレベル9に進みたい人も履修するコースです。

だから規定の成績を修めて卒業したことで冒頭の大学院へ入学する資格をもらえたんですね!

レベル9とレベル10

レベル9はマスターズ(Master’s Degree)という学位で、修士に相当します。

修士は

  • 課程学位(Taught Masters)
  • 研究学位(Research Masters)

の2種類があります。

課程学位は1年間を通しての勉強の比重がより高度な内容を含む「授業」に比重を置いているのに対し、研究学位は研究に比重が当てられています

課程学位でも研究はあるのですが、研究学位に比べると費やす時間が少ないのが特徴です。

自分の修士は授業を中心とした課程学位でした。

データ分析をより幅広く学ぶには、研究時間を抑えた方が良かったんですって言うのはカッコつけた面接用の回答で、ホントは英語があまり上手くなかったので論文書くのが嫌で逃げました。

あはは。

このマスターズを経て(人によっては飛ばして)やっと辿り着けるのが、NZQFの最上レベル、レベル10です。

レベル10は博士課程となっていて、長い時間をかけて研究を続け、発表をし学位審査会を経て取得することが出来る立派な立派な学位です。

これを取得すると、「ドクター」を名乗れるようになるんですよ。

学位が多い

10個もレベルがあると全て揃えようと思ったら一苦労ですよね。

ニュージーランドは仕事をしながらキャリアアップやキャリアチェンジの為に学校へ通う方も多くいます。

内容によっては会社が授業料を負担することも多くあるので、仕事の面接時や定期的にあるパフォーマンスレビューの際に勉強の意思を伝えるのも1つの手です。

仕事をしてお給料を貰い、気付いたら(?)学位も貰えちゃった!という人もたくさんいるんですね!

人生のステージ毎で好きな分野の勉強を進めるのも楽しみの1つだね♪

ということで資格の枠組みの説明でした!

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ビザ申請だけではなく、移住相談や留学の相談も承っています。

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