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【フラット?テナント?】住宅の賃貸について考える。

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Masa
Masa
花見にレベル1、夏の気候に心弾んでいるマサです。

ところどころで桜が咲き始め、春の訪れが感じられるこの頃ですが、春といえば引っ越しを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

Jandalsでは過去にも「フラットの内見で気にするポイントあれこれ」「【2020年最新版】「Trade Me」でニュージーランドのフラットを探す方法!」といわゆる住宅賃貸に関する記事がありますが、今回はさらに踏み込んでみたいと思います。

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フラットとテナントの違いについて

ニュージーランドの住宅賃貸契約には、大きく分けて2種類あって、それが「フラット」と「テナント」になります。住宅を借りて住むという点においては、一緒なのですがその立ち位置と法律等に関して違う点があります。

細かくいうと色々あるとは思いますが、私が知っておいた方がいいなと思った点に焦点を当てて、紹介しますね。

契約 – [フラットとテナント]

「フラット」と「テナント」、その大きな違いは契約する相手にあります。

「テナント」とは?
・テナントは「landlord」と呼ばれる大家、管理会社と賃貸契約をする場合、テナントという立場になります。

「フラット」とは?
・フラットは主に「テナント」と賃貸契約を行う場合、フラットという立場になります。
なお、口約束やメールでの簡易なやりとりで賃貸を始めるケースもフラットも場合はあるかもしれません。
また、家主が住んでいる家に賃貸する場合も基本的に「フラット」として扱われます。

TradeMeでも「For rent」「Flatmates」というふうに、テナント用の掲載とフラット用の掲載が分かれています。

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【フラットは法律で守られていない?】
「フラット」の場合、2020年10月現在、Residential Tenancies Actと呼ばれる賃貸契約に関する法律の対象外となっております。
上記の法律に守られていないという事は、もし大家から不当な扱いを受けてもなかなか反論しづらいようです。

ただ、賃貸を開始する際にちゃんと契約書等で契約内容を決めてサインしておけば、その書類は法的な書類として認められるようです。
また、ニュージーランド政府が管理するサイトフラット用の契約書の雛形がダウンロードできます。内容を確認する必要はありますが、興味のある方はぜひチェックしてください。

また、何か問題があった時は問題解決の為にDisputes Tribunalという簡易裁判を行う機関を使用する事ができます。

上記の通り、「テナント」の場合は、Residential Tenancies Act の対象となり、定められた内容を元に問題があった時はTenancy Tribunalという賃貸契約を主に扱う機関において簡易裁判のような手続きを行う事ができます。

【学生・ワーホリでもテナント契約できる?】
これについては、私が調べた限りでは法律等で制限されているわけではなさそうです。
ただ、貸主からすると長期間住んでくれそうな家族や仕事を継続的にされていて、すぐに引っ越さなさそうな方を好む傾向にあると思いますので、申し込みをしても貸主がその申し込みを受け入れるかどうかは難しい部分があるかと思います。

金額 – [フラットとテナント]

一番気になるのがお金の部分だと思いますが、こちらについては「フラット」だから安い「テナント」だから高いという事はないと思います。

金額はその家のオーナーや管理会社の方が決めている事が多く、TradeMeをみていてもピンからキリまでありますよね!?

「テナント」として募集されているものは家一軒丸ごと貸し出しているものも多いので、そういう意味では金額自体は高くなる事はあるかもしませんね。

【テナントはボンドが高額に!?】
私自身、テナント契約をして3年間ほど今の家に住んでいるのですが、ボンドはなんと4週間分必要でした。さらに契約手数料に1週間分+最初の1週分のレント、そして更に家具のない家だったので、冷蔵庫や洗濯機、ベッドやカーテン等を一気に支払った為、フラットに入った方が良かったのではないか!?と思う程の出費になりました。(他の方の話を聞いた事がないので、あくまで一例になります。)

生活環境 – [フラットとテナント]

「フラット」と「テナント」、例えば同じ家に住む前提であれば、住宅自体の環境(ロケーションや建物自体)はもちろん一緒なのですが、生活に関わる事柄については変わってきます。

「テナント」として賃貸契約している場合、自分でフラットメイトを募集し、自分と合いそうな方と住宅をシェアする事ができます。もちろん住宅や契約によって、入居できる人数が決まっているので、制限はありますが、フラットメイトを募る事によって、経済的にも負担は減りますし、更に気の合うメンバーで住む事ができるのであれば、これ以上の事はないでしょう。

しかし、大きな家を借りてフラットメイトが入る前提で賃貸された場合は、思うようにフラットが集まらず高額のレントを負担する事もありますので、要注意です。

「フラット」の場合、大体2週間ほどの退去通知で退去できる事が多いので(契約によります)、もし今のフラットは合わないなとか、思ったより通勤・通学に時間がかかるから引っ越そう等といった事が比較的容易です。

ただ、自分の権限でフラットメイトを募ったり、部屋をシェアする事は難しいかと思いますので、今まで良かったフラットが人の入れ替わりで居心地悪くなったりする事もあるかと思います。

あなたはどっちがいいですか?「フラット」と「テナント」

「フラット」と「テナント」について良い点・悪い点、色々感じる事があったかと思いますが、その点も人それぞれだと思います。

私はテナント契約をして、数名のフラットメイトの方と住んでいますが、10歳以上歳が離れた方面白い仕事をされている方等、普段の生活の中では話す機会がなかったような方と知り合う事ができ、とても楽しんでいます。

またフラットによっては、特別なルール暗黙の了解があると聞いた事があります。そういった部分も含めて、住む・暮らすという事を楽しんでいけたらいいなと思いました。

それでは、まだ次回!

ABOUT ME
マサ
2013年にワーキングホリデーでニュージーランドへ、2016年に永住権を取得し、フリーランスのWebデザイナーとしてゆっくり働いています。 日本にいる時はビール好きが過ぎてビアダイニングをやってました。私の人生は運とビールと思いつきでできています。