今回はクライストチャーチを代表する文化施設「カンタベリー博物館」を紹介します!
市内中心部のハグレーパークのすぐそばにあり、石造りの外観が特徴です。2020年で開館150周年を迎えた、歴史ある博物館なんです。
市バスの多くが乗り入れるバスターミナルからも徒歩圏内にあり、アクセス良好。
しかも、基本展示はすべて無料で見れちゃいます! お財布が寂しいときのアクティビティとしても優秀ですね。
では、建物の中に入っていきましょう!
鳥の楽園〜マオリ文化〜西洋人の入植
入口すぐから始まるのは、ニュージーランドの歴史を一気に総覧するエリア。
いまは絶滅してしまった「世界一巨大な鳥」モアの展示から……
先住民族のマオリ族によって作られた数々の彫刻。
さらにイギリスの植民地となって西洋人が入植してくるまで、ニュージーランドという土地の移り変わりを学ぶことができます。
当時はこんなポスターで移民を集めていたんですね。ヨーロッパからはるばる船に乗ってニュージーランドまで移住するのは相当な覚悟があっただろうなぁ。
フレッドとマートルの「パウアハウス」
一階の奥には、ニュージーランドを代表する貝の一種「パウア」で壁一面が彩られた不思議な雰囲気の家があります!
これはニュージーランド南端にある町・ブラフにあった「パウアハウス」を再現したもの。
夫・フレッドと妻・マートルの夫妻によって装飾されたこの家はニュージーランド中の話題となり、国内外から延べ100万人以上もの観光客が訪れる名所となりました。
夫妻もまた一躍有名人となり、食パンのテレビCMに起用されるほどの人気があったとか。一昔前のきんさんぎんさんみたいですね。
展示スペースでは、夫婦と「パウアハウス」の来歴を解説するビデオが流されており、夫妻が出演したCMも見ることができます。
子供に人気の「ディスカバリー」エリア
固い展示ばかりだと子供が飽きちゃうよね〜という親御さんにも安心。「ディスカバリー」エリアは動物や昆虫、化石などに関する展示がたくさんあり、小さなお子さんにも大人気です。入場料がひとり2ドルかかりますが、取材に訪れた土曜日はたくさんの親子連れで賑わっていました。
子供が大好きな蛇の骨格標本とか……
目玉展示のひとつ、生きたタランチュラとか……
昆虫標本を顕微鏡で大写しにできる展示なんかがあります(左上の画面に拡大画像が映る)。
ちょっと展示内容が偏っている感じもありますが、子供は確かに喜びそう!
刺激の強い画像が続いたので、きれいな熱帯魚の画像置いときますね。
期間限定「ハウス・オブ・トレジャーズ」展
開館150周年を記念して、普段は公開されていない特別な展示物を集めた企画展が開催されています!(※2020年10月1日〜2021年6月30日まで)
その中から一部を紹介します。
こちらは、エドモンド・ヒラリーが世界で初めてエベレスト登頂を成功させたときに履いていたブーツ。30cmはあるんじゃないかってくらい大きいです。登山愛好家にはたまらないですね。
20世紀初頭に絶滅した鳥・フィア(ホオダレムクドリ)の、現存する唯一の巣。
全長4メール以上もあるジャイアントモアの全身骨格。昔はこんな恐竜みたいな鳥が闊歩していたんですねぇ。
そしてこれは、ご当地ヒーロー「フラットマン」のマスク。2010年・2011年と立て続けに大地震に見舞われたクライストチャーチを勇気づけるために活躍したヒーローで、数々のボランティア活動に奔走したのだとか。そのオリジナルマスクも大切な宝物として収蔵されているのです。
疲れたらミュージアムカフェで休憩
館内の散策に疲れたら、最上階にあるミュージアムカフェで一息つきましょう。ニュージーランドならではの美味しいコーヒーや軽食が楽しめます。
この日はチキンと野菜のサンドイッチを注文しました。お値段NZD7(約500円)。具材たっぷりで美味しかった!
まとめ・アクセス
いかがでしたか? カンタベリー博物館は決して大きな博物館ではありませんが、3時間あればたっぷり見て回れるので、市内観光に組み込むにはちょうどいい規模だと思います。
開館150周年を迎え、増築を含めた改装プランも持ち上がっているとのこと。完成したら市内散策がさらに楽しくなりそうです。
クライストチャーチにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
では、最後に地図とアクセス情報をまとめておきます!
住所: Rolleston Avenue, Christchurch Central, Christchurch 8013
開館時間: 9時〜17時(4月〜9月)、9時〜17時半(10月〜3月)。年中無休(クリスマスを除く)
・クライストチャーチ中央バスターミナルから徒歩10分
・徒歩5分圏内に3時間無料の駐車場あり