8月17日、オークランドにてコロナウイルスの陽性が1件確認されました。
午後2時半頃のニュースでしたが、6時からのアーダーン首相の発表で同日23時59分からオークランドとコロマンデルは7日間、それ以外の地域は3日間、警戒レベル4となります。
陽性だった方はオークランド在住ですが週末にコロマンデルへ旅行へ行った記録があることから、この2地域が7日間のロックダウンの予定となっています。
会見では「デルタ株という確認はできていないが、今国内の国外からの渡航者の隔離施設での陽性は全てデルタ株ということを踏まえると、これを前提に動くべきだと判断した」とアーダーン首相が話していました。
初動が遅れることでの感染の拡がりリスクと経済的な打撃を天秤にかけ、早い段階で「短く徹底的な」対応をすることで今後の影響を最小限に抑えることを念頭に置いています。
ロックダウンの期間も検査が滞らないように検査場を増やすことも発表されています。
「早い段階で検査をしてくれた陽性だった方、即報告をしてくれたGP(町医者)に感謝します」とアシュリー・ブルームフィールド保健局長が話していました。
翌日の8月18日の朝、更に4件の陽性が確認され、全てデルタ株という結果が出ました。
警戒レベル4のルール
公式の情報はこちらからどうぞ。
https://covid19.govt.nz/alert-levels-and-updates/alert-level-4/
ちなみに日本語版もあります。
ステイホーム(Staying at home)
- 全国民は外出をしないようにする
- 8月17日11時59分から、外出は日用品の買い物、医療機関への移動、コロナの検査、近所でのエクササイズ、警戒レベル4でも働ける職場への移動のみ限られる
- 接触・交流は「バブル」内に留める
食料品(Food and shopping)
- スーパーマーケット、デイリー(コンビニの様なお店)、薬局、フードバンクは継続して営業している
- 可能な限り1家族につき1人だけが買い物をする
- 2メートルのソーシャルディスタンシングを守る
- デイリーやフードバンクは「1人が出たら1人が入る」というルールを徹底する
- 一次産業は継続して運営可能
- 食品の輸送、配達は継続して運営可能
- 食料品の配達も継続して行われる
- 肉屋、ベーカリー、青果店などのホールフードも非接触での配達が継続可能
- テイクアウェイ(持ち帰り用)のサービスは営業不可
- お酒屋も閉まるがLicensing Trust Areaは「1人が出たら1人が入る」ルールで営業
- ワインやビールはスーパーマーケットで通常通り販売される
公共スペースと集会(Public spaces and gatherings)
- バー
- レストラン
- カフェ
- ジム
- 映画館
- ビリヤード場
- 博物館
- 図書館
- 公園(playgroundsなので遊具施設ですね)
は閉鎖もしくは利用不可となる。
公共のサービス(Services)
- ごみの収集は継続されるが、リサイクルに関しては各自治体のホームページで要確認
- 宅配も継続して行われる
- コインランドリーは、2メートルのソーシャルディスタンシングを守り利用可能
- 公共交通機関は制限される
- 公共交通機関の利用は必要不可欠な移動(医療機関やスーパーマーケットへの移動等)で利用可能だが選択肢は限られる
エクササイズ(Exercise and recreation)
- 精神の健康のためにもエクササイズは推奨されるが、近所での散歩やジョギング、サイクリングに限られる
- もしエクササイズをする場合は、1人で、もしくはバブル内で行う
- 2メートルのソーシャルディスタンシングを徹底する
- 水泳やサーフィン、ボート、ハンティングやトランピング等の救助が必要となり得るアクティビティは控える
- 気分がすぐれない場合は外出禁止
友達や家族に会う(Meeting friends and whānau)
- ステイホームがウイルスの蔓延を抑える
- 接触は一緒に住んでいる人とのみに留める
- 1人で住んでいる人は、同じ地区の他の単身世帯の方や他の家族と「バブル」となることも可能
- 友達と話したくなったら電話やビデオコールを利用する
- 近所の人と話したい時はフェンス越しに行うこと
- 保護者が別々に住んでいる家庭の子どもは同じ地区に住んでいる場合のみ移動可能
- ドアの前に置くなど非接触のみ食料品を届けることも可能
警戒レベル4でのビジネスとサービス(Alert Level 4 businesses and services)
- 警戒レベル4の間は、特定の企業のみが営業可能
- 警戒レベル4でも営業できるサービスや製品を提供しているかわからない場合は、休業すること
- 警戒レベル4以外の事業者または労働者は、自宅から仕事をすることは可能
- もしリモートワークができない場合は、ステイホームを優先しルールを守る
お葬式(Funerals and tangihanga)
- 葬儀屋は警戒レベル4でも仕事を続けること可能だが、葬儀やタンギハンガのために人が集まることはできない
- 精神的にもとても困難な状況になることもあり、1人で対処できないと感じるようなら医療専門家に相談するようにする
教育(Education)
- 全ての学校は閉鎖される
- 学校から保護者に直接説明があるのでそれに従う
- 学校はオンラインやリモートで勉強を教える
- 0歳から14歳までの子どもがいる、警戒レベル4でも働かなければならない(リモートではなくエッセンシャルサービスとして)人はチャイルドケアの用意をするようにする
医療機関へのアクセス(How to access healthcare)
- 医療機関は警戒レベル4でもアクセス可能
- 必要であれば、医療機関(ヘルスライン(電話相談)、GP、がん治療、障がい、高齢者へのサービス)を利用可能
- 受診する際は必ず事前に電話で連絡・受診のルール確認をする
- ほとんどの受診は、感染の拡大を抑える為に電話やビデオコールで行われる
- 対面での受信が必要な際は医者や専門家が準備をする
- ヘルスライン(電話相談)はコロナに関しての質問ではなく、健康に問題がある場合にのみ利用するようにする
コロナワクチン(COVID-19 vaccinations)
- 8月18日と19日はワクチン接種会場も閉鎖される
- この期間に予約がある場合はメールか電話で再予約をする
- 今後の詳細は後日発表される
交通機関と移動(Transport and travel)
- 警戒レベル4の間、移動・旅行は制限される
- 警戒レベル4への移行時に自宅から離れた場所・地域にいた場合は48時間以内は移動可能
- 健康に問題がある場合は家から出ない
- 必要不可欠な状況(エッセンシャルサービスでの通勤を含む)のみ公共交通機関やタクシー等を利用可能
- 同様の状況で自家用車の利用も可能だが、バブル内の人とのみの利用が認められる
- 訪問者や旅行者は国際便を利用可能
- チケットを持っていない人は空港へは行かないようにする
- チケットの取得が出来ない人は自国の領事館等に連絡をする
- 国内便の利用は警戒レベル4移行時から48時間以内のみ利用可能だが、エッセンシャルサービスで必要な場合でも利用可能
ハイリスクの人(At-risk people)
- 高リスクの人はステイホームを徹底し、必要な物資の調達は非接触での受け渡しで他の人に頼むようにする
- 70歳以上の高齢者、免疫力が低下している人、既に健康に問題がハイリスクの対象となる
緊急時(In an emergency)
- 地震や津波、洪水、火事、その他の緊急事態の場合は通常通りに行動する
- 避難勧告が出た場合は避難指示に従って行動する
- 避難勧告は警戒レベル4よりも優先されるが、可能な限り他のバブルとの距離をとるようにする
- 生命の危機を感じた場合や強盗等の事件の際は通常通り111へ電話をする
1年ぶりの警戒レベル4
久しぶりの警戒レベル4なのでルールを再確認し、ウイルスの蔓延を抑えまたいつもの生活に戻れるようにしましょうね。