こんにちは、無職になってニュージーランド一周中のはっしー(@hassy_nz)です。
今日紹介するのは、ニュージーランド南島の北の果てにある秘境「オパララ天然橋群」。
海外からの旅行者はめったに訪れない僻地ながら、実際に訪れてみると、自然の力強さと美しさをビシビシ感じられる素晴らしい場所でした。
永遠にぼーっとしていられる場所
さっそく写真を何枚か見ていただきましょう。どん!
人里離れた森の中に姿を現す洞穴群。もちろん人気はほとんどなく、水の音と鳥のさえずりだけが聞こえる、静謐な空間が広がっています。
この静けさがあまりに心地よく、永遠にぼーっとしていたくなるほどでした。
岩と水に囲まれたほかにはない雰囲気から「パワースポット」との呼び声も高い場所、それがオパララ天然橋群なのです。
行くまでがめちゃくちゃハードなのも魅力
オパララ天然橋群の場所はこちらです。
たどり着くには、まずはニュージーランド南島、西海岸の北端に位置する村「カラメア」を目指します。
南島の西海岸を走るハイウェイ67号線をひたすら北上。不安になるほど細く曲がりくねった山道を1時間以上走ってようやくたどり着く、人口わずか570人ほどの辺境の地です。
あたり一帯をタスマン海と原生林に囲まれており、陸続きなのに離島感がすごい。とんでもない地の果てに来てしまったという思いにとらわれました。
村の中心からオパララ天然橋群までは車で約45分の道のり。
ところがこれがとんでもない悪路でした。僕はニュージーランド中を半年かけて車で旅していますが、これ以上の悪路は見たことがありません。
道は未舗装でぐねぐねと曲がりくねっており、しかも穴だらけです。土がむき出しになっているので、雨の降ったあとはえらいことになるのではないでしょうか。
可能なら四駆をレンタルしたほうが無難でしょう。一般乗用車は大丈夫ですが、キャンピングカーなど大型の車は通行できません。
運転が不安という方は、地元の業者がツアーを組んでいるので、そちらに参加するのが安心です。
まるでロード・オブ・ザ・リングの世界!?「モリア石門」
冒頭に紹介した写真の場所をもう少し詳しく見ていきましょう。
最初にお見せしたこちらの洞穴は「モリア石門」。
トールキンの小説『指輪物語』に出てくる地下王国からその名がつけられました。まさしく、地下の異世界と見紛うほどの神秘さです。
水の色が褐色なのは、まわりの植物に含まれるタンニンが溶け出ているから。つまり、お茶の色と同じです。
駐車場から20分ほど歩くと、入り口にたどり着きますよ。
見上げる高さの「オパララ天然橋」
そして、辺り一帯の地名にも冠せられているのがこちらの「オパララ天然橋」。
全長200メートル、幅49メートル、高さは37メートルにもなる巨大な洞穴です。ざっくり10階建てのビルくらいの高さと言うと、その大きさが伝わるでしょうか。
こちらも駐車場から続く道を30分ほど歩くとたどり着けます。道は比較的舗装されていますが、岩場を通る場所もあるので注意しましょう。
道なりに進むと、天然橋の内部を一望できるフォトスポットがあります。
脇道にそれると下にも降りられます。さらに奥にも進んでいけますが、こちらも滑りやすい岩場が続くので動きやすい服装でどうぞ。
オパララ天然橋群はふつうの旅行客はまず立ち寄らない「ザ・辺境」という土地ですが、それだけにほぼ手つかずの自然を感じられる場所でもあります。
時間が許せばぜひ足を運んでみてください! まだ見たことのないニュージーランドの風景が広がっていますよ。
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