こんにちは、無職になってニュージーランド一周中のはっしー(@hassy_nz)です。
ガイドブックなどには載っていない隠れた名所をお届けする「ニュージーランドマイナー名所巡り」シリーズ。
今回は、世にも珍しい「世界一長い地名を持つ場所」をご紹介します。
最初にお断りしておきますが、それ以上でも以下でもありません、まじで。
驚異の長さ。アルファベットで85文字!
さっそくご覧いただきましょう! こちらがニュージーランドにある、世界一長い地名を持つ場所です。
看板に地名が書かれているんですが、長すぎて何が何やらさっぱりわかりませんね……。
書き起こすとこんな感じ。
Taumatawhakatangihangakoauauotamateaturipukakapikimaungahoronukupokaiwhenuakitanatahu
と、アルファベットでなんと85文字にもなります!
カタカナになおすと
タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアトゥリプカカピキマウンガホロヌクポカイフェヌアキタナタフ
と、それでも51文字という長さ。とても覚えられる気がしませんね。
ちゃんと呼ぶとあまりに長いので、一般的には「タウマタ」と省略されることが多いそうです。この記事でも、以下では「タウマタ〜」と書かせていただきます。
「タウマタ〜」は、正確には看板の向こう側に見えている丘のことを指します。近くを通る道の脇に看板が設置されており、ちょっとした写真撮影スポットになっているというわけです。
ちなみに場所はこのあたり。
北島の南東部、ポランガハウと呼ばれる地域に位置しています。ハイウェイからだいぶ外れた山の中です。
地名の意味は?
タマテアという、大きな膝を持ち、山々を登り、陸地を飲み込むように旅歩く男が、愛する者のために鼻笛を吹いた頂
というのが、「タウマタ〜」の意味。
タマテアとは、ニュージーランド北島・ホークスベイ地域に住むマオリ族(ニュージーランドの先住民)の祖先である人物です。
看板の説明書きによれば、タマテアがこのポランガハウ地域を通り抜けようとしたところ、地元の部族と戦いになったのだそう。
その戦いのさなか、彼の兄弟が命を落としてしまいました。
タマテアが兄弟の死を大変悲しみ、毎朝丘の上に腰を下ろして弔いの笛を吹いたことから、丘の名前として「タウマタ〜」がつけられたとのことです。
アクセス
「タウマタ〜」は山の中を突っ切る道のそばなので、車でないと行くのは難しいです。
最も近い大都市のネイピアからは、車で約1時間半。ウェリントンからだと3時間40分ほどかかります。
比較的走りやすい道ですが、かなり長距離のドライブになるので、しっかり休憩を取りながら向かってくださいね。
ちなみに周りには、マジでなにもありません! ただ看板が立っているだけ。
わざわざ「タウマタ〜」だけを目指して行くのは正直つらいので、どこか目的地へ向かう途中で寄り道していくのがちょうどいいでしょう。