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【映画&ニュージーランド】ニュージーランドとタイカ・ワイティティ

PINのけん
PINのけん
こんにちは! Jandals Life 編集部のPINのけんです。

突然だけど、みんな映画は好き!?

オークランドにはIMAXもあるし、NZ$5で映画を観られる日もあったり気軽に楽しめる娯楽の1つだよね。

しかも、冬になると雨ばっかり。外に出られないから映画観るくらいしかやることないのだよ!

というわけで、今回はニュージーランドと映画、それに監督について書いてくよ。

ニュージーランドと映画界

世界トップクラスCG技術を誇るWeta以外にも、ロケ地としても有名なニュージーランド。

 

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少し前ならオークランド(Emily Place)で撮影されたヨギ & ブーブー わんぱく大作戦(原題:Yogi Bear)」、最近ではクイーンズタウンでの撮影があった「ミッション:インポッシブル フォールアウト」や、オークランド市内で撮影されたNetflixオリジナルの「恋の予感?! ~ホテルリノベ奮闘記~(原題:Falling Inn Love)」と続き、2020年3月公開予定のダニエル・ラドクリフ主演の映画「ガンズ・アキンボ」もオークランドのダウンタウンで撮影されてたね(平日だけじゃなくて日曜日にも撮影してたからラッキーな人は見れたかも)!

このインスタ画像はShortland Streetだね!

それ以外には富士山にそっくりなMt. Taranakiが素敵な「ラスト・サムライ」、Lostのジャックが主演の「Emperor」もニュージーランドでの撮影です。

今はオークランドのヘンダーソンでアマゾンの「ロード・オブ・ザ・リング」を撮影中だよね。ちょっと前に撮影に参加できる人を募集してたよね!ハリウッドデビューをしたい人は事務所に登録しておくといいかもよ。

とにかく、こんな小さな島国でこんなに映画産業が盛んなだけでも驚きなんだけど、最近は更に注目されているカテゴリーが。

それは、映画監督

「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン、「シュレック」のアンドリュー・アダムソン、「クジラの島の少女(原題:Whale Rider)」の ニキ・カーロといった監督に続き、今注目を浴びているのが「ジョジョ・ラビット」で2020年アカデミー賞の脚色賞を受賞したのニュージーランド出身の映画監督、タイカ・ワイティティ

タイカ・ワイティティ

お父さんはニュージーランドの先住民のマオリ、お母さんはロシア系ユダヤというニュージーランドの多様性を表したようなルーツを持っています。

国際的には「マイティ・ソー バトルロイヤル(原題:Thor: Ragnarok)」で一躍有名になったと思われがちだけど、実は「Boy」「Hunt for the Wilderpeople」といった映画で既にニュージーランドの映画記録を更新してきた監督なんです。

 

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「ジョジョ・ラビット」でヒトラーを演じた時は「リサーチなんて一切してない。する必要もない。」とコメントし、この役に至った理由を聞かれた時には、「答えは簡単だよ。これ以上にこいつを嫌がらせる方法なんてなくない(ユダヤ系であり、さらに先住民というマイノリティ)?(The answer is simple: what better fuck you to that guy?)」と答えているところからもわかるように、自分のルーツをとても大切にしているのも特徴。

ちなみに彼の母校はウェリントンにあるヴィクトリア大学。舞台とフィルムが専攻だったんだって!

海外でメディアを学びたい人には留学先に良いかもよ♪

マオリ・パシフィック文化

マオリ・パシフィック文化はタイカを理解するうえで欠かせない部分。

ニュージーランドのサイケデリックロックバンドのアンノウン・モータル・オーケストラとの対談「ポリネシアンは自虐ネタが好きなんだ」と語っているように、「マイティ・ソー バトルロイヤル」ではハリウッド映画ではあまりないリラックスした笑いがちりばめられています。同作でタイカが演じるKorgは、キウイ英語(しかもポリネシアン訛り)たっぷりの憎めないキャラで、映画館では動揺と戸惑いに満ちた笑いが起こっていました。

「Boy」ではニュージーランドの暗さと人々の等身大の生活を笑いを交えて表現していたよね(ニュージーランドを知りたい人には本当にお勧めの映画だよ!)。

声高に多様性が叫ばれていても、先住民やマイノリティに対しての認識や反応はまだまだ差別的であることが多々ある今日。

悲しいことにニュージーランドでもまだまだ差別が残っています(これはまた別の機会に)。これを身に染みて分かっているタイカだからこそ、大舞台になればなるほど先住民やマイノリティを代表していくことを意識しています。

 

先日のアカデミー賞でもハルク役のマーク・ラファロとマオリの「ホンギ」(鼻を合わせる挨拶ね)で挨拶をしたように、マイノリティであることに誇りを持ち、それを世界に包み隠さず伝えられる数少ない人なんです。

最後にアカデミー賞でのコメントを紹介するね!

「この賞を、アートを志す世界の全ての先住民の子ども達に捧げるよ。オレ達がオリジナルなんだ。オレ達もここまで来れるんだ。(”I dedicate this to all the indigenous kids in the world who want to do art and dance and write stories, we are the original storytellers and we can make it here, as well.”)」

タイカの凄いところ
  • マオリ文化を大切にしている
  • 「パシフィック」の自虐ネタと軽快な会話が魅力
  • なんだかんだ結局自分で自分の映画に出てしまう

今年の冬は雨に負けずにニュージーランド映画三昧の日々を送ってね♪

またねー!

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PowerInNumbers
イミグレーションアドバイザーとデータサイエンティストの会社、Power In Numbers。 移住相談からビザ申請、相談にニュージーランドの今を反映する為のデータ分析以外にも、勉強を教えたりしているので、幅広い情報を書いています♪