公式な場でしばしば耳にする国歌。日本だと「君が代」ですが、ニュージーランドの国歌もラグビーやオリンピックで聞いた事がある人も多いのではないでしょうか?
という事で、今回はニュージーランドの国歌について調べてみました。今まで普通に耳にしていた国歌ですが、その経緯や意味を知るとまた違った聞こえ方がするかもしれませんね。
まずは国歌を聞いてみましょう!
こちらが、よく耳にするニュージーランドの国歌です。
「神よニュージーランドを守り給え」(英語: God Defend New Zealand)「アオテアロア」(マオリ語: Aotearoa)
そして、なんとこちらの曲もニュージーランドの国歌なんです。
イギリス 国歌「女王陛下万歳」(神よ女王陛下を守り給え)
ニュージーランドの国歌は2つあるんです。
イギリスの連邦国であるニュージーランドはイギリスの国歌「女王陛下万歳」も公式な国歌なんです。
というか元々この曲だけがニュージーランドの国歌だったそうです。
その後、「神よニュージーランドを守り給え」も国歌として認められ、様々なところで歌われるようになったそうで、今では特別な場合を除いてこちらの曲の方が使用されているようです。
また、「神よニュージーランドを守り給え」は1番をマオリ語で、2番目を英語で歌われる事が多く、そのどちらもが公用語とされているニュージーランドならではですね。
「神よニュージーランドを守り給え」が国歌になった背景
この曲はトーマス・ブラッケンが書いた歌詞に、1876年に行われたコンペティションでジョン・ジョセフ・ウッズが作った曲がつけられたものである。ニュージーランドの賛歌として歌い継がれていき、最終的に1977年に第二の国歌に定められた。
Wikipediaより参照
1876年に作られた曲が約100年もの月日を経て、正式なニュージーランドの国歌として制定という事ですね。
実は1977年に正式に国歌になる前に国歌として認めてもらうように申請があったものの、1度否決されました経緯があるそうです。その後、再度申請されて正式に国歌として認められたそうです。
また、国歌として認められる1977年より前の1940年にニュージーランド政府はちゃんとこの曲の権利を購入しているそうで、かなり人気があった事が分かりますね。
国歌「神よニュージーランドを守り給え」の歌詞について
マオリ語歌詞
E Ihowā Atua, |
日本語訳
おお すべての民の |
英語の歌詞
God of Nations at Thy feet, |
日本語訳
神の下に在りし国 |
いずれもニュージーランドに神のご加護があるようにという意味合いで大きな違いはないようにみえますが、英語版にある「太平洋に輝く三つの星」というのが個人的に気になりました。
公式な情報はないようですが、ニュージーランドの3つの島( 北島 、 南島 、スチュアート島 )を表しているとする説や、19世紀のマオリ族の政治的・宗教的指導者であったテ・クーティの旗に描かれた3つ星を表しているという説があるようです。
(こういう背景を知るのも楽しいですよね。)
ニュージーランドの国歌、歌えますか?
ニュージーランドに住んで8年経つのですが、初めてちゃんと国歌について知ることができました。
昨今はロックダウンの影響もあり、家にいる時間も多いかと思います。これを気に国歌を1番だけでも覚えてみるのはいいかがでしょう?私もトライしてみたいと思います。
最後に2015年に行われたイベントで国歌とハカが行われている動画を見つけたので、シェアしますね。こうやって国民にしっかり文化が根付いているというのはいい事ですね。