普段はニュージーランドのIT企業でプログラマとして働いています。
以前、ニュージーランドでプログラマになる方法という記事を投稿しました。
今回はその続きで、プログラマになるのに必要な英語力について詳しく解説していきます。
英語4技能の中でも重要度が違う!
「英語力」とひとことで言っても、さまざまな側面がありますよね。
今回はいわゆる「英語4技能」、つまり
- リスニング
- リーディング
- スピーキング
- ライティング
の4つにわけて解説していきます。
実は、4技能それぞれで重要度が違うんです。
大事なスキルもあれば、そんなに求められないスキルもあります。
では、どの順番で重要なのか?
結論からいきましょう。
リスニング > スピーキング > リーディング > ライティング
重要度別に、どれくらいのレベルが求められるのかを掘り下げていきますね。
リスニング: 一番大事! そして難しい
四技能の中で一番大切なのがリスニングです。
システム開発の現場では、毎日のようにミーティングがあります。
10分で終わるものもあれば1時間かかるものもありますが、総じて大事な内容を聞き逃さないことがめちゃくちゃ大切です。
会社やチームの方針を理解できていないと、メンバーとの会話にもついていけません。
もし突然話を振られたときに、全然聞き取れてないと困っちゃいますよね?
なにより「こいつあんまり英語わかってねぇな……」と思われると信頼にかかわります。
とにかく、仕事で英語を聞く機会があったら死ぬほど集中してください。
ぼーっと別なこと考えてると、痛い目見ますよ笑
またもし肝心なところが聞き取れなかった場合は、必ず誰かに「さっき何て言ってた?」と確認するようにしましょう。
あなたが英語ネイティブでないことは周りもわかってますし、わからないことについて質問するのはよいことです。
わからないことを曖昧なまま放置しておくのが一番ダメですからね。
さらにリスニングがやっかいなのは、重要なうえに難しいってところです。
プログラマの現場には世界中から人が集まってきているので、いろんなアクセントの英語に慣れる必要があるんですよね。
インドの英語に慣れたと思ったら、次はロシア人が入ってきて、また新しいアクセントに慣れなきゃいけない……ってことが結構あります。
こればっかりは、短い時間で上達する方法がありません。
英語のアニメや映画をたくさん観たり、職場でいろんな国の人と英語で雑談してみたりして、地道に慣れていきましょう。
スピーキング: 使う機会は少ないが重要
マネージャーレベルにでもならない限り、職場で英語を話す機会はそれほどないでしょう。
僕の場合、職場では一日中モニターとにらめっこしていて、英語を話すのは5分もないなんて日もあります。
とはいえ、何か意見を求められたときに全然英語が話せないのも困りものです。
「こいつ何言ってるか全然わかんねぇな……」
「ちゃんと話聞いてたのかな……」
なんて思われてしまっては、これまた技術者としての信頼を失っちゃいますよね。
最低限、自分が話すべきときに、はっきりとした英語で自分の考えを伝えられるようにしておきましょう。
常にベラベラとしゃべる必要はありません。
また、完璧な文法でしゃべる必要もありません。
自信をもってはっきりとしゃべれば、つたない英語でも伝わります。
英会話に自信のない人は、オンライン英会話で毎日英語を話すのがオススメ。
「DMM英会話」「レアジョブ」などいろいろな業者さんがありますので、自分にあったところを見つけてみてくださいね。
リーディング: 重要だけど、ツールを使えば簡単
プログラマの仕事では、英語の書類を読む機会も多いです。
仕様書はもちろんのこと、GitHubのチケットだったり、Stack Overflowで技術的な問題について調べることもあるでしょう。
ですので、リーディングは非常に重要なスキルに違いありません。
しかし、もし苦手であっても、最近はリーディングを助けてくれる便利なツールがたくさんあります。
たとえば意味のわからない単語があった場合、Chrome拡張の「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」を使っていれば、右クリックメニューからすぐに意味を調べられます。
Chromeのほかの機能だと、「右クリック」→「日本語に翻訳」でページ全体の翻訳もできますね。
いまでは機械翻訳の精度もかなり上がっていて、ビジネス文書なら違和感なく訳せるようになっています。
リーディングに苦手意識があったとしても、そこはツールで補っていけば問題ないでしょう。
大学入試みたいに「30分以内にこの英文を読んで、問題に答える」なんて状況はありませんしね笑
ライティング: そこまで必要ない
プログラマという仕事上、まとまった英語の文章を書く必要はそんなにありません。
僕がいつもの仕事で書く英文といえば、チャットツールに投稿する短文くらいですかね。
高度なライティングスキルが求められる場面はあまりないでしょう。
スピーキングがある程度できる人なら、英文を書くこともさほど苦にはならないはずです。
ちなみに僕は自動校正ツールの「Grammerly」を使って、自分の文章にスペルミスや文法間違いがないかだけはチェックしています。
まとめ
では、プログラマにおける英語4技能の重要度についてもう一度まとめます。
- リスニングが一番大事で難しい。しっかり鍛えよう
- スピーキングも重要。ただしはっきり話せればOK
- リーディングは重要だけど、ツール使えば大丈夫
- ライティングはあんまり必要ない
繰り返しになりますが、リスニングが一番大切で、しかも一番難しいです。
英語の職場で何年も働いていても全然聞き取れるようにならず、絶望を感じることもあります。
しかしあまり焦らず、気長に鍛えていきましょう。
それではまた!