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ラグドクター(Rug Doctor)でカーペットクリーニング

りうか
りうか
あけましておめでとうございます。先日初泳ぎをしてきたりうかです。日本だとこの2つの文章が並ぶと寒中水泳ですよね。

さて、クリスマスやお正月を楽しんでいる間に、私はもうひとつ新しいことに挑戦していました。それはタイトルにもあるようにカーペットクリーニングです。

実は、現在通っている学校からお仕事で頼まれて校舎のすべてのカーペットを大掃除することになり、初めて借りることになりました。たまにテレビのCMで見かけて気にはなっていたのですが、実際に使う機会はなかなかなかったので今回使えて結構楽しかったです。

ということで、今回はRug Doctorの使い方をご紹介してみようと思います。床にカーペットが敷いてあることが多いニュージーランドでは、掃除機だけでは物足りないことも多いのではないでしょうか。
もしカーペットを綺麗にしてみたいな~と考えている方は参考にしてみてください。

Rug Doctorとは

絨毯クリーニングの専用機器でスーパーなどに本体が置いてあり、時間制で借りるものです。ハンディツールという家具や細かいところを掃除するものもオプションで借りることが出来ます。
別売りで床用と家具用の2種類の洗剤があって、用途によって購入します。

こちら のウェブサイトを見ると、会社は38年の歴史を持つカーペットクリーニングのエキスパートとのこと。

レンタルだけではなく販売もやっているようです。ブルーの本体であること以外、レンタルのものと変わらないように見えますが…何と、お値段が本体のみで NZ$2,298.85
ハンディツールや洗剤を入れたセットだと NZ$2,499.00 です。

1年にそう何回も使わないことを考えると、これは絶対にレンタルした方がオトクだと思います…。

レンタルするには

どこで借りられるの?

すべてのスーパーに置いてあるわけではありませんが、こちら のページのSTORE LOCATORで自分の探したい地域でレンタルしている場所を探すことが出来ます。
ネルソンの地域で探した限りでは、Countdown・New World・Mitre 10・Bunnings Warehouse・Fresh Choiceなどに配置がありました。

借りたいスーパーのカスタマーサービスカウンターに申し出ると手続きをすることが出来ます。その際には 写真付きID が必要になります。(パンフレットには2種類とありますが、私はニュージーランドの免許証のみで借りることが出来ました)

いくらかかるの?

レンタル価格の一覧はこちらになります。

Rug Doctorレンタル料金

4時間まで    NZ$39.99
8時間まで    NZ$49.99
オーバーナイト NZ$49.99(16:00-翌9:00)
24時間まで    NZ$59.99
ハンディツール NZ$6.50(時間別価格なし)
保証金     NZ$20.00(返却時返金)

洗剤はマシンと共に使えるものとして以下のものがあります。

・床用1リットル
・床用2リットル
・家具用500ミリリットル
・消臭用500ミリリットル

写真は一番大きい床用2リットル入りのもの。
こちらで価格が$18.99でした。

どれくらいの時間借りればいいの?

学校のすべてのカーペットを綺麗にするには24時間(実働8-9時間程度)+8時間が必要でした。ちなみに洗剤は2リットルのものを3本(2本と2/3程度)を使用しました。

といっても一般の家庭にはまったく参考にならないと思いますので、パンフレットに載っている推定時間を転載しておきます。

必要なレンタル時間(概算)

1-4部屋         4時間
平均的な家       4-8時間
ラウンジ用ソファセット 4時間
車やボートなどの内装  4時間
家及びラウンジ家具等  8-24時間

ただ、8時間と24時間がNZ$10.00しか変わりませんので、家をまるごと掃除したいときは24時間借りた方が返却時間を気にせずにいられるので良いかもしれません。

手続きの方法

スーパーのカスタマーサービスカウンターに行って、Rug Doctorを借りたいと申し出るだけです。その際、IDの提示が必要になりますので必ず持って行きましょう。また、名前や住所、電話番号、メールアドレスを登録する必要があります。

スタッフが必要事項を入力してくれますので、注意事項を聞いたら画面上に手でサインしたら手続きは終了。

レンタル料金と保証金、必要分の洗剤の支払いを済ませたら レシートは必ず保管 しておきます。これがないと返却手続きが出来ず、保証金が返ってきません。

そして案外大変なのが スーパーから使用場所までの移動 です。ゴロゴロ引っ張っていける範囲であればよいですが、かなり重いのですしハンディツールや洗剤などがあるとかさばりますので、車での移動がお勧めです。
が!車に乗せるのも案外大変、かつシート(や服)が汚れますのでお気を付けください。特に返却時は汚れるだけでなく濡れる可能性が高いです。

私は移動時には写真のように本体にシートベルトを掛けました。
シートはウェットスーツ素材のカバーがかかっているので、返却後に掃除機をかける程度で済みました。

Rug Doctorの使用準備

まずはじめに

まずお勧めしたいのが、パンフレットにも書かれている通りRug Doctorを使うカーペットに掃除機をかけることです。
吸引力がかなり強いので小さな埃や髪の毛などもかなり吸い込みます。

私は最初掃除機をかけていたのですが、別の階に移動した時に掃除機をかける前の部屋に使用してしまい、掃除後の水を捨てた時にすぐに気が付きました。それほどごみの量が違います。排水口に溜まったゴミを取るのは結構気が滅入ります…。

水と洗剤をセットする

写真の 白いコンテナは排水が溜まるタンク で、黒いワイヤーがその取っ手兼クリーナーカバー(排水が出てくる写真の透明なところ)の押さえになります。
綺麗な 水と洗剤はその下の赤い本体タンクに入れる ことになります。

これはパンフレットや本体などにも嫌というほど書いてありますが、きっといろんな方がそれでも間違えているのだと思います(私も最初迷いました)。

黒のワイヤーを手前に強く引いて外し、本体から取り外すと写真のようになります。
白のタンクに排水が溜まっていたらそれを捨て、本体の赤いタンクに 綺麗なお湯と洗剤 を入れます。

お勧めはwarm to hot tap water(not boiling)とあります。
確かに温度が高めの方が、落ちが良いような気がしました。

本体には9リットルのお湯が入ります。9リットル入れた状態で、必要な洗剤はキャップに1と2/3杯。9リットルと聞くとかなり多い気がしますが、案外あっという間に無くなり、さらにはこの排水とお湯の交換が結構な重労働ですので、出来るだけ9リットル入れて使うことをお勧めします。

この赤い線が9リットルのラインです。いったんギリギリまで入れると奥にお湯が移動するのか少し水位が下がりますので、待って満杯まで入れましょう。

再度白いタンクを本体にはめ込み、黒い取っ手をカチッとするまで動かしてクリーナーカバーを押さえたら準備完了です。

ハンディツールを使用する場合

ハンディツールのグレイのホースと黄色い透明ホースをそれぞれ本体の裏にあるホースに繋ぎ、写真のようになれば準備完了です。

水の流れを完全に変えますので、カーペットクリーニングとハンディツールの使用は同時には出来ません。交換するのに結構手間がかかりますので、まとめてやるのをお勧めします。

Rug Doctorを使おう

2種類のボタン

まず本体にあるのが、機械全体のスイッチです。本体を持った状態で手前に押すのがハンディツール、奥に押すのがカーペットクリーニングのスイッチになります。

本体の引き手に付いているのが赤いボタン。こちらを押している時間、赤いタンクからお湯と洗剤が噴出します。
ただし、本体のスイッチを入れた段階でお湯は少しずつ出てきているようで、赤いボタンを押さなくても床にはしみだしてきてしまいます。

狭い範囲をやるのでない限り、必要なところまで移動した後に本体のスイッチを入れ、赤いボタンを押して掃除した後、移動の時にはまた本体のスイッチを切るのが良さそうです。

また引き手は角度が変えられます。ご自身の身長に合わせて、また机の下などで使用する時などに引き手右側にあるレバーを押さえて角度を変えてください。

移動の仕方

本体は 必ず後ろ向きにゆっくりと 動かします。パンフレットには1秒に1mとありますが、私は小股でゆっくりと歩きました。最初にやる場所でご自身のペースをつかむのが良いと思います。

実際に使用した時の写真がこちら。
(音楽を聴きながらやっていたので取っ手にスピーカーが付いていますが、レンタルにこちらは含まれていません)

カーペットの色がクッキリと分かれているのがご覧いただけるかと思います。お湯を使って濡らしているのでその効果もありますが、乾いてからでもこの色の違いはかなり明確です。

またカーペットの毛足も少し回復して、前よりふかふかさが戻ってきていました。
学校では新学期に出勤してきた先生が皆すぐに気が付いていましたよ。

水の替え時

だんだんカーペットに噴出される水の量が減ってきて、カーペットの色の変化が小さくなります。またクリーナーカバーに出てくる水の量も明らかに減ってきます。

ただカーペットの種類や移動のスピードなどによってもどの程度の広さでお湯が無くなるかは変わるため、明確な指標はなく、お湯が出なくなったら交換が基本です。

排水タンクに溜まる水量を見てだいたいの推測を付けるくらいがよいかと思います。

注意事項

実際に使用していていくつか気が付いたポイントです。

使用する時はここに注意

稼働音がかなり大きい!
※スピーカーで音楽を掛けていてもスイッチ入れている間は聞こえません。2回目からはヘッドホンにしましたが耳の保護のためにもそちらが正解でした。
白い排水タンクから水を捨てる時は注意が必要
※密閉性重視なので水は出づらい…むしろいろんなところに飛び散ります。
当たり前ですが乾燥に時間がかかります
※家などでやる時は出かける前など乾燥に十分時間が取れる時がお勧めです。
階段移動は要注意
※水は空にしましょう。手を掛けるところもありますが上りより下りが危険です。

綺麗なカーペットで居心地いい時間を!

大きめの機械でかなり大がかりな感じもしますが、カーペットが綺麗になっていくのが目にも見えるのはやっていても楽しいです。

そういえば洗剤の香りに覚えがあるな…と使っている間ずっと考えていたのですが、最後に返す前に思い出しました。日本で買っていたワンコに使っていた犬用シャンプーの匂いです。悪くはないちょっと懐かしい匂いでした(異論は認めます)。

ニュージーランドではスプリングクリーニングといって夏前に掃除する方が多いですが、綺麗にするタイミングはいつでもよいと思います。思い立った時、もしくは今度のスプリングクリーニングの時にでも、是非一度試してみてください。

ABOUT ME
りうか
南島、ネルソンの隣のタスマン地方に住んでいます。2002年にニュージーランドに出会い紆余曲折の末、2017年に移住。永住権保持。元留学エージェント。ニュージーランド公認の運転教習と旅客輸送の資格を保持し、車旅サービスのmākohaというサービスを始めました。 料理が好きで、好きなものを好きな時に食べるためにいろいろ自分で仕込めるようになってきました。