ニュージーランドミュージック月間はニュージーランドの音楽、音楽に携わるアーティストをサポート・お祝いする月です。
つい最近では、オークランドでSix60というバンドが5万5千人を集めてライブをしたよね!今年既に全国を周って、しかも少し前にオークランドでライブをしていたにも関わらず5万5千人を集めてしまうアーティストです。
このライブ自体は世界でもストリーミングされていたので、日本から観た人もいるかもしれないですね!
ちなみに、5万5千人がどれだけ凄いかというと……
- ニュージーランドの人口(2020年6月の時点で約500万人)の1%
- オークランドの人口(2020年6月の時点で約150万人)の3.3%
- エミネムのウェリントン公演の観客数4万5千人(ウェリントンでのイベントでは過去最高)
- エミネムのオークランド公演の観客数5万5千人
エミネムと同規模の観客数!!
日本の規模で人口の1%と考えると……約120万人!でも落ち着いて考えると、この比較はあんまり意味ないよね。120万人も入る会場ないもんね。
ということで、今回はニュージーランドの音楽です!
Six60
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ダニーデンのキャッスル通り660番に住んでいたオタゴ大学生の5人で2008年に結成されたバンドがSix60です。
今では全国でトップクラスの人気を誇るバンドです。
2021年5月の時点でアルバムを3枚出していて、タイトルは全て「Six60」に統一されています。
ラジオでもしょっちゅう流れているので有名な曲がかなり多いのも特徴。
「Don’t Forget Your Roots」はマオリ語で歌い直したバージョンもあるので要チェックです。
ポップで聴きやすい曲が多いのも特徴です。
ボーカル、Matiu Walters(マティウ・ウォルターズ)の弟のNiko Walters(ニコ・ウォルターズ)も歌手として2019年にデビュー。
Niko Walters
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ということで弟のNiko Walters(ニコ・ウォルターズ)。
ニコのこの曲がラジオでたくさん流れていたので聴いたことがある人も多いハズ。
さらにアメリカのR&Bシンガー、Kiana Lede(キアナ・レデ)から電話があり、この曲のデュエットまで発表されました。
アルバムはアコースティックな曲があったかと思ったら、ニュージーランドっぽい霧がかかったような曲調(BroodsのMather & Fatherっぽい感じわかる!?)のClose My Eyesがあったりします。
L.A.B.
L.A.B.はBrad Kora(ブラッド・コラ)とStuart Kora(スチュアート・コラ)が中心となり、 Katchafire(キャチャファイア)の元メンバーのJoel Shadbolt(ジョエル・シャドボルト)とAra Adams-Tamatea(アラ・アダムスタマティア)、そこにキーボードのMiharo Gregory(ミハロ・グレゴリー)の5人レゲエバンド。
2020年のIn the Airの大ヒットも記憶に新しいかもしれませんね!
ブラッドとスチュアートの名前を見てピンとくる人、そうです、Kora(これもレゲエバンドでライブが素晴らしい)の2人ですよ♪
Tami Neilson
比較的新しいアーティストにフォーカスをしようと思っていたのだけど、Six60がそこまで新しくはなかったのでこのアーティストも。
Tami Neilson(タミ・ニ―ルソン)はカナダ生まれのシンガーです。
カントリーっぽい時もあるけど、バリバリのソウルシンガーです。
アデルに迫る声力を聴かせてくれます。
アメリカの、同じくソウルシンガーのMavis Staples(メイヴィス・ステイプルズ)のオークランド公演の前座も務めたり(しかも仲良さげ)とニュージーランドのソウル姐さんです。
Teeks
2021年にアルバムを発表したTeeks(ティークス)。
本名のTe Karehana Gardiner-Toi(テ・カレハナ。ガーディナートイ)からもわかるように、マオリのソウルシンガーです。
あのVouge誌にて、「彼の低く、深く、バターの様にスムーズな声は男性版アデルだ」と評されました。
1ヶ月後の6月5日に行われるライブは即売り切れ。
2021年は大活躍しそうです。
アルバムはとにかく渋くて、しかもほぼアコースティック。Teeksだけの魅力がびっしりと詰まったアルバムとなっています。
Jess B
お次はラッパーのJessB(ジェスビー)。
彼女は元プロのネットボール選手でもあるので、顔を知っている人もいるかも。
2010年、彼女が高校生の頃から既にネットボールでは注目を浴びる選手でした。
そんな彼女は、今は力強いフローを披露するラッパーです。
彼女の声と名前は海を越えてアメリカまでしっかりと届き、今年はSaweetie(スウィーティー)とのコラボ曲まで出ています。
個人的にSoul Freeが好きなんだけど、CDになってないんです。
Six60のライブにもちょこちょこ呼ばれているのでそこで目にした人もいるかもしれないね!
Half Queen
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JessBを語る時に外せない存在の1人がこのHalf Queen(ハーフ・クイーン)。
DJであり差別と闘うアクティビストでもあります。
FILTHというQTBIPOC(Queer(クィア), Trans(トランス), Black(黒人), Indigenous People of Color(有色の先住民族))を中心としたイベントを開催していて、毎回チケットが売り切れる程の人気を博しています。
マドンナのオークランド公演でステージ上でマドンナ本人とチューしてたのも話題になりました(なったよね?)。
Benee
Benee(ベニー)!
Supalonelyは聴いたことがある……よね!?
ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロンに出演したりとコロナに負けずに大忙しだった2020年。
2021年は9月にオーケストラ(Auckland Philharmonia Orchestra)とのライブが予定されています。
Stan Walker
オーストラリア生まれ、ニュージーランド育ちのマオリのStan Walker(スタン・ウォーカー)。
2009年のオーストラリアン・アイドルで優勝し、同年Introducing Stan Walker(イントロデューシング スタン・ウォーカー)でアルバムデビューをしました。
力強い歌声はライブでも一切ブレません。
2017年には胃がんが見つかり胃の切除をし、結構心配しました。
そこから復活を果たし、更に歌に磨きがかかります。
力強さはライブ録音のこのアメージング・グレースからもわかるかも。
目が離せないアーティストの1人です。
Aaradhna
最後はAaradhna(アラドナ)。
2006年にDawn Raid Entertainmentというニュージーランド発のHipHopレーベルの紅一点としてデビューし、サモアとインド(この組み合わせもニュージーランドっぽいですね!)をルーツに持っています。
「I’m more than the colour of my skin(意訳:肌の色で判断しないで)」と始まるBrown Girlは彼女の「サモア人らしくない」、「インド人らしくない」と言われた過去も反映されています。
インタビューもなかなか興味深いので英語の練習と人種差別の現実(2016年の内容なのに全く色あせないのが悲しいですね)を知りたい方は是非どうぞ。
とは言え、アメリカのラッパーのCommon(コモン)と共演したりと明るい曲もたくさんあります。
まとめ
まだまだ紹介しきれていないアーティストもたくさんいますが、今日はこの辺で!
ビザも含めて暗いニュースが多い中、良い音楽に触れて少しでも明るい気分にしましょうね♪
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