CVとカバーレターについての説明に続いて、今回はCVの書き方について説明してみるよ!
分かりやすく簡潔に、且つ重要なスキルや経験をアピールするのが大切です。
2ページ以内に収めるのが一般的だよ。
セクション分け
まず重要なのは、しっかりとしたセクションを作ること。
良く使われるセクション分けは、
- Work Experience(職歴とポジション名)
- Education(学歴)
- Skill(スキル達)
- Referee(身元照会人)
CVは経験や職歴以外にスキルセクションを作り、書き手の強みとなるスキルを書いていくんだよ。
Work ExperienceとEducation
職歴とポジション名、学歴は日本でも書く内容だよね!
というわけで、次のセクションへ。
スキルセクション
スキルセクションはその名の通り、持っているスキルを書いていくセクションです。
人によってはプログラミングだったり、マネージメントだったり、はたまたコーヒースキルだったり。
たくさんのスキルがあると思うんだけど、ここで重要なのはスキルを書く順番。
例えば、カフェマネージャーのポジションに応募する時に、マネージメントスキルより上に接客スキルやコーヒースキルが先に来てしまうと、読み手は応募者の強み何かわからなくなっちゃうし、求めているスキルがなかなか出てこなくて読むのが億劫になってきちゃうよね。
まずはマネージメントスキル(どんな環境でどのようなマネージメントをしてきたかとか)を1番上に、その後に仕事をサポートする上で必要なコーヒー抽出スキルやトレーナースキル(新人のトレーニングとか)といった形にまとめていく。
そうすることで、マネージャーとしてのスキルだけではなく、実際に働くことを想定した上での人物像が描きやすくなるでしょ?
募集要項に合わせてセクションの順番を変えることが大切!
Referee
最後に書くのがこのReferee。
これはCVの事実確認の為に連絡をする照会人(2人位)の連絡先を書くんだよ。
他人に第三者の個人情報を与えることに抵抗があると、Upon Requestと書く人もいるよ。
本来は応募している職業に合ったRefereeを選ぶのが理想なんだけど、上手く見つからない場合は前職のマネージャーや大学のゼミの先生、一緒に仕事をしてきた同僚の連絡先を書く人も。
カナダに移住した友達が、転職中にニュージーランドのRefereeに直接電話がかかってきたって話してたから、ちゃんと英語で会話が出来る人を選ぼうね!
英語ができて応募者のことを良く説明してくれる人の連絡先を書く!
CVのタイプ
CVの書き方は大きく分けて2種類あるんだ(他にもたくさんあるんだけど、良く見る2種類ね)。
- Chronological CV
- Combination/Functional CV
状況に合わせて2つを応募するポジションに合わせて使い分けることで、より魅力的な人材として採用者にアピールできる!
Chronological CV
Chronological CVはその名の通り、年代順に書いていき自分のセールスポイントの軸を経験に置くフォーマット。
Work Experienceセクションの各ポジションでの職務内容や達成した事を書く。
このタイプのCVは、以前の仕事に似ている仕事を探している人や、新卒で強調するスキルがまだない人に有利な書き方。
各ポジションでの役割やタスクを簡潔(箇条書きも可)にまとめることで、採用者へのアピールができるようになるんだよ。
とは言えもちろん弱点も。
実はこのフォーマット、特定の職業を狙う時には向かないんです。
スキルを軸に採用プロセスを進めるようなポジションでは、経験と同じくらい、もしくはそれ以上にスキルを重要視する。
特定の職業(専門職等)を狙う時には別のCVフォーマットを!
そういう時はCombination/Functional CVだよ!
Combination/Functional CV
経験を軸にしたChronological CVに対して、応募者の「スキル」をセールスポイントの軸書いていくのがCombination/Functional CVです。
これは専門職のような特定のスキルセットを持った人材を採用する求人で有効だよ。
Work Experienceセクションはあくまでもいつどこでどのポジションで働いていたのかを書く程度でスキルセクションを充実させていきます。
専門職の人は、多少の差こそあれポジション名から職務内容の予測は出来るよね。
ということはここでは各ポジションで何をしていきたかではなく、どのようなスキルを持っているかをアピールするべきなんです。
例えば、企業Aでビジネスアナリスト、企業Bでデータアナリスト、企業Cでデータアナリストというケースの場合をChronological CVで書いてしまうと下記の様になってしまうよね。
- Company A Business Analyst
Main tasks: Data testing, Data preparation, Data cleaning, Quality Assurance, Data visualisation, Dashboard preparation, Report preparation, Application of Statistical modeling and machine learning. - Company B Data Analyst
Main Tasks: Data preparation, Data Cleaning, Report preparation, Data modeling, Dashboard preparation with Shiny App. - Company C Data Analyst
Main Tasks: Database management, Data preparation, Data cleaning, Quality Assurance, Data visualisation, Consultation, Statistical data analysis in R and Python.
ここで気になるのは、各ポジションで業務内容が被っている部分(同じ色の部分は被っている職務内容)。
これ実はスキルのアピールではなく「企業Aのビジネスアナリストの使い方」、「企業Bでのデータアナリストの使い方」、「企業Bでのデータアナリストの使い方」を中心とした内容になっているね。
じゃあどうするかというと、一旦企業の枠を取り除く!
データアナリスト系を例にあげるならば、
- Data Handling: Data Testing, Data Cleaning, Data wrangling
- Programming Skill: R, Python (3.x)
- Familiar Analysis: Regression, Bayes modling, SVM, Neural Network
というように総合的な形で書く。
そうすることで、重複内容なく簡潔に自分のスキルをアピールできるでしょ?
結果的に「どの企業で何を行ったか」ではなくあくまでも「何を行えるのか」を中心とした書き方になってくるよね。
このタイプのCVは、スキルを持っていて、専門的なポジションを探している人に有利な書き方。
良く書かれるスキルは、Communication Skill、Management/Organising Skill、Computational Skillとか。
ちなみに募集要項に合わせてスキルを書く順番を変えるのもポイントの一つ。
もちろん弱点も。
経験・スキルが少ないと中身がスカスカのCVになってしまうのがこのフォーマットの欠点。
アピールポイントとなり得るスキルが足りない・少ない時にはあまり有利にならない!
持っているスキルを客観的に把握する
CVで大切なのは、客観的に自分をみつめること。
これ、結構難しいんだよね。
常に自分の出来ることを意識する必要があるんだけど、「出来ること」は意識せずに行っていることが多いからスキルとして気づいていないことが多々ある。
当たり前に行っていることが、他人にとっては当たり前ではないことかもしれないということを意識することが大切だよ。
バリスタのケースを例にあげようかな。
日本での経験からエスプレッソ、エアロプレス、ドリップでも美味しいコーヒーを淹れられるAさんは、それが当たり前として仕事をしてきて、スキルとして意識をしないまま就職活動をしていました。
でも、とある面接で、カスタマーに提供できるコーヒーの幅を広げたいという話からオーナーがエアロプレスを導入したいということが発覚。
そこでAさんは日本での経験をアピールしたら、そのまま採用という形に。
当たり前だと思っていることが貴重なスキルとなることもあるからね!
CVを充実させ魅力的にするには、自分の出来ることが他人にも出来ることなのかを冷静に判断することが大切だよ!
まとめ
- どのCVタイプで書くかをしっかり考える(もしくは両方準備)
- 自分のスキルを正しく把握
- アピールポイントを募集要項に合わせる
- 応募!
- お祈り!
CV作りは骨の折れる作業だけど、一回じっくり腰を据えて書いたら後が楽になるから頑張ってね!
じゃーねー!
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