日本でもニュージーランドでも、まだまだcovid-19(新型コロナウイルス)が猛威を振るっていますね。
日本にいる方たちが「ニュージーランドに行けない!」とフラストレーションを溜めているのと同じように、ニュージーランドに長期滞在している/住んでいる人たちの中にも「日本に一時帰国出来ない!」とフラストレーションを溜めている人たちは多いのではないかと思います。
今回は、日本にいざ帰れる!となった時、お得にお買い物をする方法をお知らせします。
長期滞在者・移住者に限っての話にはなりますが、消費税が10%となった今、かなりお得にお買い物できることは間違いないと思いますよ。
※ここでの記事の内容は、特に言及のない限り日本の 観光庁のページ 及び 国税庁の書類 を参照したものであり、2020年7月時点での情報となっています。
免税での買い物って?
ザックリいうと「日本に一時滞在する人たちが、自国に持って帰ることを条件に税金を免除してもらって買い物出来る」制度です。
どんな人が対象なの?
日本国籍の人の中で免税対象になるのは以下の人です。
1 外国にある事務所(日本法人の海外支店等、現地法人、駐在員事務所及び国際機関を含む)に勤務する目的で出国し外国に滞在する者
2 2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者
3 1及び2に掲げる者のほか、日本出国後、外国に2年以上滞在するに至った者
4 1から3までに掲げる者で、事務連絡、休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満の者
つまり、3年のビザを持っている人が10ヶ月滞在した後に一時帰国した時は 免税OK ですが、1年のビザを持っている人が10ヶ月滞在した後に一時帰国した時は、その後戻る意思があっても該当しない…ということなります。
また海外籍の人であっても、日本勤務の方や日本滞在が6ヶ月を越える人は免税での買い物は出来ません。
何が買えるの?
こちらもザックリいうと「消耗品」と「それ以外(一般物品)」と覚えておけば良いでしょう。よく購入されるものでいうと、食べ物や薬 は 消耗品、電化製品や被服 は 一般物品 となります。
また、購入の目的は 通常生活の用に供される物品 であることが必要です。要は自分個人の生活の範囲で必要なものですね。
事業用や販売用で購入するものは免税の対象になりません。
免税で買物をするときの条件
– お店が免税対応であること
– 同じ店舗での一回の買物で、税抜5,000円以上の買物であること
– 国外に持ち出す(輸出する)こと
消耗品については、以下の条件も加わります。
– 一回の買物が50万円を越えないこと
– 購入から30日以内に出国すること
– 指定の包装を施し 日本国内で開封しない こと
このため、明日食べたいお菓子などを免税で買うことは出来ませんし、3ヶ月滞在する予定の場合は最初の2ヶ月は消耗品を買うことが出来ないということになります。
また当然ですが、一時帰国者本人が購入するのが大前提になります。
一般物品と消耗品を合わせて5,000円以上にして買った場合、消耗品と一緒に梱包されることになりますので、その品物は国外に出るまで使用することは出来ません。
免税で買い物をするための手続き
1. スタンプをもらおう!(重要)
昔は入国時にパスポートにスタンプをもらうのが当たり前だったのですが、自動化ゲートが導入された今、ここを飛ばすと免税での買い物が出来なくなりますのでご注意ください。
自動化ゲートを抜けた先に係員が座っているところがありますので、そこで
「一時帰国です。免税での買い物希望なのでスタンプを押してください」
と申告しましょう。ただパスポートを出すだけだと「この子は自動化ゲートのことを知らないんだな」と思われて、「行っていいんですよ」と親切に教わることになります。
2. 免税店で買い物しよう
上記の条件に当てはまるように買物をしてください。
免税手続きの際に確認されますので パスポートの持参は必須 です。
お店が免税対応の場合、免税のロゴなどが掲げられていたり、免税対応店と書かれていたりするのですぐにわかると思いますが、そういうものがなくても聞いてみると対応しているところもあります。
(ただそういう所ところは、調べながらだったりするので時間はかかりがちです…)
お店によっては免税手続きが出来るレジが決まっています。分からない時は確認して、免税対応レジに進みましょう。
こちらは私の経験則ですが、デパートなど複合店舗で買い物をして手続きを一ヶ所でするタイプのお店は全員がそこに集中するため、激混みなことが多いです。
都内のドラッグストアなど慣れているところはものすごいスピードで処理してもらえますし、アウトレットモールなど複合店舗でも、各店舗で手続きをしてもらえるところの方が待つことは少ないと思います。
3. 免税での買い物手続きをします
レジで免税で買い物したい旨を告げます。
ここから、現行の紙を使用した手続き と 電子手続き に分かれます。
2020年4月1日から電子手続きが導入されました。
2021年9月30日までは、紙の手続きを引き続き使用してよいことになっていますが、それ以降はすべて電子化されます。
紙での手続き
1. 免税での買い物を希望する旨を告げます
2. 条件に該当するかの確認のため、店側がパスポートをチェックし情報を控えます
3. 店側が必要な書類(購入記録票)を作成します
4. 購入者誓約書に条件を守る旨、署名します
5. 購入記録票をパスポートに貼り付け、割り印を押します
6. 消耗品の場合は指定の梱包を施し、品物を受けとります
電子手続き
2までは紙と一緒ですが、その後は
3. 免税品取り扱いの説明が行われます
4. 消耗品の場合は指定の梱包を施し、品物を受けとります
で終わりです。
購入記録などは店側が手続きし、パスポート情報を紐づけられます。
紙での手続きは、買い物回数が増えるとレシートなどの購入記録表と割り印でパスポートがパンパンになるので、個人的に電子化手続きは大歓迎です。
4. (紙手続きの場合のみ)税関に購入記録票を提出する
免税で購入したものは機内持ち込み荷物に…と書いてあるものもありますが、液体だと無理ですし、量によってはそもそも持ち込みきれないものもあるため、預け入れ荷物に入れてしまって大丈夫なようです。
(私は今まですべて預入荷物に入れていますが問題ありませんでした)
また、本来であれば税関で購入記録票を提出するのですが…実は私は今まで提出できたことがありません。
どこに行けばいいの?どうやって提出するの…?と分からないままだったのですが、記事公開後に教えていただきました。
記録票って、出国カウンターの手前にあるひっそりとした税関のカウンターで渡すはずだったと思います。
あまりにひっそりしてるし何も注意書き等もないので1回目は忘れてしまいました。
外国人はほぼ分からないんじゃないかと思いました。店員さんの手間の割に空港は結構いい加減な扱いで驚きます。
— アオテアロアホリックツアーズ/ NZでおそらく一番小さなツアー会社 (@aotearoaholic) July 17, 2020
私が利用した時、一回目は誰かから提出を促されるのだろうと思っていてすっかりスルーしてしまいました。
二度目に免税を利用した時は、どこかに手続きするところがあるんだろうなと思って結構気にしていたのですが、結局見付けられないままでした…。
今後、電子化になったらさらに忘れてしまう人が増えそうですよね。
次回免税で買い物することがあったら、税関への提出・チェック部分も含めてきちんと確認してこようと思います!
早く安心して行き来できるようになるといいですね!
一時帰国された方で、こんなものを買ったよ、ここは電子化されていて簡単だったよ、また税関に購入記録票提出するのはこんなところだったよ、などの情報をお持ちの方は是非 #Jandalslife のハッシュタグツイートなどで教えてください。
一日も早く、世界でcovid-19(や様々な天災など)が落ち着いて、みんなが旅に出たり一時帰国したりできるようになることを願っています!