10月ももう半ばだね!もう師走が近くなってきて、だんだんと寒くなってきそ……と毎年思うけど、夏になるんだよね。慣れないなぁ。
今回は、質問が本当に多い、先日発表されたニュージーランド滞在中のワーキングホリデービザの保持者に自動で発給されるSupplementary Seasonal Employment (SSE) ビザの2020年10月14日時点での詳細だよ!
これ、生産園芸の分野での人不足が深刻で移民局と季節労働分野の雇用主達が相談して急遽決まったんだよね。というわけで、該当者、イミグレーションアドバイザー、その他の移民局のスタッフも混乱の中での対応に追われている次第です。
8月半ばに、2020年8月18日から2020年12月31日までに期限が来るRecognised Seasonal Employer (RSE) ビザが、半年間延長されたからそれと混同している方も多い印象です。
※この記事では明記がない限り日付は2020年となります。
Supplementary Seasonal Employment (SSE) Visa
このSSEビザはワイン等に使われるブドウ栽培や前述の生産園芸の分野を支える為の季節労働用のビザです。通常は、学生ビザや観光ビザでニュージーランドに滞在している方が1回だけ申請可能で、ワークビザを保持していた方は申請ができません。
ただ、一時的な規定の緩和で現在はワークビザを保持していた方も申請可能となっています。
このビザで労働可能な仕事は、生産園芸(Horticulture)では、
- フルーツピッキング(fruit picking)
- 収穫(harvesting)
ブドウ栽培(Viticulture)では、
- 剪定(pruning vines)
- ブドウのピッキング(picking grapes)
- 植栽(planting)
となっています。
このビザ保持者は、下記の雇用主の下での労働が可能となります。
- 原則として認可されている季節労働雇用主(SSE Approval in Principle)
- 季節労働雇用主として認められ募集をすることを許可され、且つ季節労働者でポジションが埋まっていない雇用主(リストには171企業が載ってるね!)
- 社会開発省(Ministry of Social Development)が明示した期間、地域、ポジションの雇用主(このサイトのUse our toolボタンから検索可能)
自動発給SSEビザの期限と対象者
自動で発給されるSSEビザの期限は2021年6月30日までとなります。
SSEビザの自動発給対象者は、現在ニュージーランドに滞在中で、2020年10月1日から2021年3月31日までに期限がくるワーキングホリデービザ保持者の約11,000人となります。
対象となるには、「ワーキングホリデービザ」の保持と次のビザを申請していないこととなるので、ご注意ください。
ワーキングホリデー延長ビザはワーキングホリデービザではないので、対象外となりますのでご注意ください。
※訂正:対象となるビザについて質問した際に、対応した移民官によって答えに差があるという報告を受けた為、本日10月16日に別々の移民官2人に問い合わせました。
最初の1人からは、ワーキングホリデー延長ビザは対象外となるという回答を得ましたが、2人目からは移民局内で配布された補足説明書類を確認した後に、対象であるという回答を得ました。
担当者により解釈が異なっている為、マネージャーのマネージャーのマネージャーまで話を通し、最終確認を行いました。
このビザに関して移民局に問い合わせをする方は、いつ誰に聞いたかもしっかり記録に残すようにしてくださいね。
お詫びして訂正いたします。
10月1日から10月31日までがビザの期限の方
10月1日から10月31日の間にビザの期限が来てしまう方は、SSEビザがシステムに反映されません。
ビザが切れた後にSSEビザの発給連絡が来ます。
10月1日に遡った日付でビザが発給されるため、不法滞在扱いにはなりませんので忍耐強く待っていてください。
この前話した移民局の方は、「Just relax and wait! Enjoy the sun!(リラックスして待ってれば良いよ!太陽でも楽しんでさ!)」だって。
まだ移民局から連絡がなく焦っている方
この期間にワーキングホリデービザの期限の来る多くの方が、ビザがない状態でニュージーランドに滞在することになり、焦って新たなビザ申請(観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデー延長ビザ等)をしてしまうケースが増えています。
前述の通り、この自動発給ビザの条件は「ワーキングホリデービザの保持」です。
従って、新たなビザを申請してしまった方は、結果が出る前に申請の取り下げをする必要があります。
既に申請が受理されている方は、パスポート番号、クライアント番号、アプリケーション番号をご用意の上、移民局へ電話をしてください。
以下のリストが連絡先です。
Contact Centre (Toll-free from NZ landlines only): | 0508 558 855 |
Auckland: | 09 914 4100 |
Wellington: | 04 910 9915 |
一般の方の為の電話は朝早くだと結構空いてるよ!
電話をした後に、メールで説明して再度連絡してって言われることもあると思うけど、まずは問い合わせてみると良いよー!
もちろんイミグレーションアドバイザーに相談してサポートしてもらうのもありですー♪
まとめ&よくある質問
1番安全なのは、常に公式の情報を読んでいくことなんだけど、日本語でも情報がたくさんあって踊らされちゃうこともあるよね。
移民局以外のページではWork and Incomeのページもわかりやすいしね。
- 誰がその情報を提供しているか
- ソースの提示はあるか
をしっかり確認して(高校生の英語の単元でこういうのあるんだよ)!
「絶対に働かなくちゃいけないのか!?」という質問もよくあります。
実は、労働は強制ではないんだよ。
移民をターゲットにした強制労働とかってなったら結構な国際問題だよね汗
あくまでも、1万人以上のワーキングホリデービザ保持者に「期日が来たら季節労働しかできないよ」という条件を突きつけたら、何割かは仕事してくれるよね、というだけです。
10月に期限が来ちゃう人は焦って別のビザを申請しないようにねー!
ということで今回はビザのお話でした!
次は面白い話題でも……
Power In Numbersはイミグレーションアドバイザーの会社です。
ビザ申請だけではなく、移住相談や留学の相談も承っています。
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