この前はオンライン「授業」について書いたから今回は「テスト」についてだよ。
急に授業全てがオンラインになって戸惑った人も多いよね。
でもまだまだ戸惑いは止まらないんだー!
そう、テストまでオンラインに……
IELTSやTOEFLはコンピューターじゃん!って思うかもしれないけど、あれはみんなで集まって同時刻に受けるテストだから従来のテストに近いんだよ。
ということでオンラインテストの例を書いてくよ♪
全て課題パターン
始めからオンラインのコースでは最終テストがないことも。
その場合は課題ベースでコースが進みます。
テストがないってラッキーじゃん!と思いきや、その課題が2500単語のエッセイだったり、ショートアンサー(記述式の問題)が山ほどあったりと全然ありがたくないタイプの課題なんです。
このタイプの課題はしっかり問題を読んで、ちゃんと解答を書くようにしようね。
明後日の方向に走り出してしまって、求められている解答からどんどんそれていってしまうんです。
中高生だけではなく、大学生でも社会人でも陥るワナの1つ。
テストがあるタイプのコースだったらどうなるの!?というのは次のセクションで。
オンラインで監視無しテスト
オンラインでのテストは監視無しと監視有りの2つのタイプに分かれます。
まずは監視無しパターンから。
これは高校生の課題や大学以外でも多くのオンラインコースで良く見られます。
中高生では「2時間でやってね」と言いつつ実はタイマーが無い優しいタイプもある。
でも、世の中はそんなに甘くなく、しっかりしたところはちゃんと時間が測られています。
このタイプのテストはほぼ間違いなく「オープンブック」です。オープンブックは持ち込み可のテスト。
カンニングし放題じゃん!と侮るなかれ。
問題の難しさは桁違いになるのが特徴だよ。
定義の比較だったり、調べただけでは答えが書けないようになっていて念入りな準備が必要とされます。
と、ここまでが今までの監視無しのオンラインテスト。
ニュージーランドはロックダウンのせいでオープンブックを想定していないコースも強制オンラインになったよね。
急遽システムを変えなくてはならなくなった大学(大学以外にもあるかもだけど)が取った手段は、テストを一定期間開放し、その間に解くシステム。
例えば2時間で行われる予定だったテストを10時間開放し、その時間なら好きな時に始められ、好きな時に終わらせられるという方式。
その結果起こったのが、問題の激ムズ化。
自分は今年とあるプログラムを受講しているんだけど、まさにその激ムズ化の餌食に。
とあるテストで、「4時間程度で出来るようにしといたよ!」というレクチャラーの言葉とは裏腹に、10時間以上かかっても終わらない学生が続出(24時間開放でした)。
朝8時にテストを開始し、終わったのは夜中の2時という学生も。
もちろんずっとやり続けていたわけではなく、気分転換で散歩をしたとは言ってたけど。
というわけで、監視無しということから通常以上に難しい問題を出せてしまうのがこのテストの特徴。
オンラインで監視付きテスト
最後は監視付きのオンラインテスト。
テクノロジーの進化が、通常のテスト会場を自宅(もしくは自分のテスト会場)に再現することを可能としました。
比較的良く利用されているのがProctorio。
これは最近のパソコンやデバイス、インターネットの利点をフルに活用したシステムなんです。
必要なのはパソコンに加えて、ウェブカメラとマイク。
テスト前にはカメラでIDをスキャンをし本人確認。
試験中は定期的に室内のスキャンを求められ、その度にカメラを様々な方向に向けて室内スキャン。
テスト中のカメラの映像は全て「録画」されている為、疑わしい行動にはしっかりとチェックが入ります。
マイクはマイクで、可能な限り全ての音を拾い不正がないかをチェックをしています。
テストは規定の時間に始まり規定の時間に終わるので、通常のテストと全く同じ。
異なる国でも時差を無視すれば同時に受験が可能なテストなので、今後は活用する学校が一気に増えるかもしれないね!
とは言え、問題点もあるのがこのテスト。
まず、インターネット環境。
インターネット環境が良くないと、通信が途切れて途中で強制終了となってしまうケースも。
自分が受講している別のプログラムでは海外からの受講者もいるんだけど、中国とインドの学生が「インターネットが不安定で……」と不安がっていました。
ちなみに学校側からの返答は「Good luck!」って。
次の問題点がテスト環境。
自宅でテストとは言っても、フラットをしていたり家族がいたりするとなかなか理想の環境を作れないんです。
これは結構深刻な問題なんだけど、COVID-19の影響でそもそも場所を提供できない学校の対応は「なんとか頑張って!」のみでした。
友達の家とか、ご近所さんに2時間だけ場所を借りてみて!だって。
最後の問題点が、コンピューターやデバイスの環境構築。
全てのパソコンにウェブカメラとマイクがついているわけじゃないんだよね。
これらを揃えないとテストすら受けられないという受験者を選ぶタイプのシステムなんです。
もちろん、「直接繋げるウェブカメラがないんだけど……」という学生がいたんだよ。
そしたら、「買うか、友達に借りるか、ご近所さんに借りて!」という学校からの返信がありました。
まとめ
COVID-19の影響で人が集まる環境を作れなくなった2020年。
日常生活や多くのビジネスに変化をもたらしたけど、教育現場にも多くの変化が求められているんだよね。
まだまだ発展途上な部分はあるんだけど、「学校に集まって勉強する」という既存の概念が変わってくる時期なのかも!
今後学校は「勉強」ではなく「人との繋がり」を学ぶ場になっていくのかもね!
ちなみに、ニュージーランド国外からオンラインで学校へ通う場合はビザはいらないんだよ。
じゃーねー!
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