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鍋と電熱コンロで基本のご飯!【ニュージーランド簡単クッキング】

りうか
りうか
こんにちは。Jandalsずぼら料理班のりうかです。

親子丼を紹介した時に、もしや一番大切なものを紹介し忘れているのではないかと思い立ちました。そう、あったかい炊きたてご飯です。
何より お米を美味しく食べる「丼もの」の中でも と書いているのですから、ここを外すわけにはいきません。

ただ、旅行や留学、ワーホリで来ている方は炊飯器を持っていないことも多いと思いますし、鍋で炊くにしてもニュージーランドは電熱コンロの家が多くて、日本のレシピだといまいちになったりすることも。

そこで今回は、鍋と電熱コンロで出来る限り美味しいご飯を炊くコツをお知らせします!

材料

 (ご飯茶碗4杯分程度)
米       400cc(日本の2カップ)
水       440ml(お好みのご飯の硬さで調整)

なんてシンプルで美しい材料表でしょう。簡単すぎて、ずぼらの心が打ち震えます。
強いて他のものを挙げるとしたら、少し大きめで底が出来るだけ平らな鍋と蓋でしょうか。

日本の一合は180ccですが、簡単に測れるよう200ccで計算しています

手順

1. 米を研ぎます

洗う、ではなく、研ぐと表現した日本の人は素敵だな、と思います。
つまりは白米の表面に残っている糠を米と米を擦り合わせることによって落とすわけですが、今のお米はほとんど綺麗になっているのであまりシャカリキになる必要はありません。

というより、ニュージーランドで買うお米は日本のものより乾燥していることが多いので、逆にあまり強く研ぐと米が壊れてしまって美味しくなくなります。

最初の1回は上のように水が真っ白になります。この1回はさっと研いだらすぐに水を捨てましょう。

多めに米を炊くときは掌の下側で米を押し込む感じに研ぐと楽ですが、あまり量がない時は米を握って擦り合わせるようにすると楽です。両方とも軽くやるのがコツです。

4-5回水を変えて白さが薄くなり、米が上から見えるようになればもう大丈夫です。

2. ザルにあけ、水を計量します

鍋炊きのプロは飛ばしてもいい工程ですが、まだ慣れていない方は案外重要です。
ここでいったん水を切って別に計量することで、炊きあがりのご飯の硬さを調節しやすくなります。

水の基本はお米の量の1.1倍と覚えておけば、お米を普通のコップなどで測らざるを得ない時にも役に立ちますよ。

3. 吸水させます

似たような写真ばかりですみません。
工程が少なすぎて水増ししている訳ではないんですよ。
ココが何なら一番大切な部分と言っても過言ではないのです!

日本では、吸水に最適なのは40分から1時間程度と言われていますが、ニュージーランドで同じ時間やったら全然足りない感じがしました。
当時は炊く技術も下手くそだったのでそのせいもあると思いますが、多分ニュージーランドの米の質や、空気が乾燥していることなども関係している、と、思います…多分。

お勧めの吸水時間は 3時間 程度です。
と言ってもそこまで厳密ではないので、ご飯を作るときに研いで次のご飯の時、くらいがちょうどいいかと思います。多少長くなっても大丈夫ですが、もし今炊く時間が無くなった!という時は、最後の 6. 後で炊きたいとき をご覧ください。

4. 炊きます

電熱コンロでお米を炊くときに一番難しいのはこの部分です。
正直、「炊くお米の量」「鍋の大きさ・厚さ」「コンロの電力の強さ」「コンロの場所」などさまざまな要素によってだいぶ時間が変わってきますので、最初の数回は自分の家のコンロでの最適な時間を計るためのトライアルだと割り切っちゃうと楽です。

古いお米を炊くときは、ここで小さく切った昆布をひとかけら、水洗いしてから入れると旨味アップ!です。

強火で4-5分

蓋を閉めて4-5分です。写真は確認のために一瞬開けた時のものです。
(蓋を開けても美味しいご飯は炊けますので透明な蓋がない人もご安心ください)

切り替えのタイミングは沸騰し始めくらいが目安。電熱コンロは弱火にしてもすぐに加熱が弱くなる訳ではないので、写真ほどフツフツしていない状態でも大丈夫です。

弱火で9-10分

すぐに沸騰が始まります。角度によっては虹色の綺麗な泡が見えて「え、これ大丈夫?洗剤で洗ってないよね?」みたいになりますが、すぐに収まるので安心してください。この時、吹きこぼれてくることが多いと思いますが、それで正常です。
電熱コンロはガスコンロより後のお手入れが楽なのでいいですね。

火を止めて蒸らし10分

写真のように泡が消え、いい感じ(もうここは経験と感覚です)になっていたら火を止めましょう。蓋が透明でなければ開けても構いません。

ガスコンロでよくやる「火を止める前に一瞬強火にして…」みたいな美しい芸当は電熱コンロに期待しても仕方ないので、おとなしく止めてください。

このまま蒸らしという名の放置時間を10分程度。炊いていたコンロにそのまま置いておくと予熱で最後の仕上げになります。

5. 出来上がり

この写真、炊きあがってから少し放置しすぎてしまったため、艶々の美しさがあまり出ていません…が、味は格別です。

お好きなものと合わせてください。多めに炊いても冷凍しておけば美味しく食べられます。

6. 後で炊きたいとき

吸水まで終わったけど、予定の変更で炊いている時間がない!というときや、待ってる間にお米の気分じゃなくなった!というとき(私はこれが時々あります)は、洗い米を保存しておくことが出来ます。ここでのポイントは「吸水後の水の量を計っておくこと」です。
ちなみにこの時は375ml(くらい)ありました。これを忘れて炊くときに440ml水を入れてしまうと、かなーりやわらかいご飯になってしまうのでご注意ください。

洗い米自体は密閉できる袋などに入れて、冷蔵庫で保存しておきましょう。

ただ、数日内には炊いてあげてくださいね。

 

 

感想お待ちしています

土鍋炊きもいいんですが、ちょうどいいサイズの土鍋壊れちゃったんですよね…。
こんな工夫をされているなどもありましたら教えてください。
SNSで #Jandalslife のハッシュタグを付けて投稿いただくのも歓迎です。

お米が食べたくなってきました。

ABOUT ME
りうか
南島、ネルソンの隣のタスマン地方に住んでいます。2002年にニュージーランドに出会い紆余曲折の末、2017年に移住。永住権保持。元留学エージェント。ニュージーランド公認の運転教習と旅客輸送の資格を保持し、車旅サービスのmākohaというサービスを始めました。 料理が好きで、好きなものを好きな時に食べるためにいろいろ自分で仕込めるようになってきました。