南半球の辺境の国・ニュージーランドに暮らしていると、日本の味が無性に恋しくなるもの。
和食レストランや日系スーパーマーケットも増えてきたとはいえ、まだまだ手に入りにくいものは多いです。
あんこぎっしり、焼きたてふかふかのたい焼きも、希少な日本の味のひとつ。
ところが最近、クライストチャーチでもたい焼きが食べられるようになったらしいじゃないですか!
さっそく車を走らせて取材してきました。
日曜マーケットの中にある「Tai-Yummy」
The Works Marketという日曜マーケットの中にそのたいやき屋さんはあります。
クライストチャーチ郊外の工業地帯を走っていると突如として現れるマーケットで、毎週末に工場の敷地内を使って開かれている模様。
すぐそばにはレンガ造りの倉庫と思しき建物もあり、独特の雰囲気があります。
マーケットを奥へと歩いていくと……ありました! たいやき屋さんの看板!!
“美味しい”を意味する英語のyummyにひっかけた、「Tai-Yummy(タイヤミー)」というお店で、日本人の女性が一人で切り盛りされています。
何かにつけて外食の高いニュージーランドで、たい焼き1個NZ$4はかなりお値打ち。
フレーバーも、定番のあんこのほかにチョコバナナ・ベーコン&チーズと、Kiwi(ニュージーランド人)にも受けそうな感じです。
あんこフレーバーをいただいてみると、しっぽの先まで贅沢にあんこが詰まっていて満足度高い!!
こしあんと粒あんの中間くらいの粒感で、甘く味付けされたお豆に馴染みのないKiwiでもこれなら抵抗なく食べられそう。
注文を受けてから焼き上げてくれるので、皮がアツアツなのもいいですね。やけどに注意な美味しさです(上の写真も親指が焼けそうになりながら撮った)。
たいやき屋さんを始めた経緯を詳しく聞いてみた
それにしても、なぜニュージーランドでたい焼き屋さんを始めようと思われたのか?
「Tai-Yummy」経営者の、めめさん(@nemuiusagi_)に話を聞いてみました。
わたしはいまワーキングホリデー(ワーホリ)でニュージーランドに滞在しているんですが、最低賃金付近の仕事をすることが多くて、最近のコロナ不況では仕事がなくなることもありえます。
それなら自分で仕事を作ったほうが自信になるし、周りからも信頼される人になれると思ったんです。
数あるビジネスの中でもたい焼きを選んだのはなぜなんでしょうか?
「雇われる立場は弱い」と実感した経験からビジネスへの関心が生まれた
ただ、ニュージーランドに来てから雇われる立場は弱いなと実感するできごとがあったんです。
もともと1週間の契約だったんですが、本気を出して最初の数日で家中隅々までピカピカに掃除しました。
ちゃんと仕事したら逆にお金取られるなんてことあるの!?
ワーホリ生活の当初は苦労もあったようですが、それをバネにしてビジネスを始めためめさんの話には、確かな力強さを感じました。
すでに30代後半なのに未だふらふらしている自分と比べて、なんてしっかりしているんだろうかとインタビュー中も感心しっぱなしでしたね。
たいやき屋さんを始めるにあたっての準備や、ワーホリ生活の体験談などは、めめさんのブログでも更新されています。海外でビジネスを始めてみたいという方はぜひチェックしてみてください。
めめさん、快く取材に協力いただいてありがとうございました! 次はベーコン&チーズ食べに行きたいな〜。
Tai-Yummyのアクセス情報
場所: The Works Market, 400 Waterloo Rd, Islington
営業時間: 毎週日曜 午前9時〜午後2時
インスタグラム: @tai_yummy_nz